アロマテラピーに使われる精油(エッセンシャルオイル)は、心身の健康を維持するためのサポート役として活躍します。
アロマに興味がある方なら、さまざまな方法でアロマを楽しんでいるのではないでしょうか☆
しかし、誰でも気軽に楽しむことができる反面、使用上の注意点を守らないと心身に危険を及ぼす可能性もあります。
ということで今回は、「精油を安全に使用するための注意点」について、アロマテラピーアドバイザーの私が解説します☆

安心して楽しめるよう、しっかり覚えておいてください
原液を直接肌につけない

精油の原液は、そのまま肌につけてはいけません。
そもそも精油は、すごく小さな分子構造をしているため、人体に馴染みやすい親油性の性質を備えています。
大量の花や葉から高濃度の芳香成分を抽出したものが精油であり、1滴でも人体に大きな影響を与えてしまうというわけです。

もし間違って原液が皮膚に付着した場合は、速やかに大量の水で洗い流しましょう!
原液を皮膚に塗ってしまうと、体調や気分が急に悪くなる恐れがあります。
それに、精油の原液により皮膚に刺激を感じる危険もあります。
精油を安全に、そして心地よく使用するため、必ず希釈してから使用しましょう☆
肌に塗るトリートメントオイルを作る場合は、植物油(キャリアオイル)を用いて精油を1%以下に希釈します。
「たった1%!薄くない??」と思う方もいるでしょう。
日本アロマ環境協会(AEAJ)では、精油を安全に使用するため、1%以下の希釈を推奨しています。
ハンドマッサージ、フットマッサージ、全身のトリートメントなどをする場合は、この基準をしっかり守って楽しみましょう☆
子供の手の届く場所に保管しない

先述した通り、原液が肌に付着すると体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
それが小さなお子さまだったらなおさらです。
保管場所は必ず「子供の手の届かない場所」に決め、毎回きちんと片付けるようにしましょう☆
子供は、色々なものに興味を示します。
そこらへんに小さな瓶があれば、いじりたくなるのも当然なんです!
間違って開けてしまうと肌に付着する危険があるだけでなく、なめたり飲んだりする可能性だってあり得ます。
そんな危険を避けるためにも、必ず子供の手の届かない場所に保管しましょう。
また、3歳未満の子供がいる家庭で精油を使用する場合は、芳香浴法のみにしましょう。

体が小さい子供は、精油の影響を受けやすいからです
トリートメントオイルを作って肌に塗ったりするのは、もう少し大きくなってからが安全です。
まずは、ディフューザーやアロマランプなどを使って、優しく空間に香りを広げましょう♪
3歳以上になったら、トリートメントやお風呂に精油を垂らして楽しむことができるようになります。
それでも、使用する精油の量は大人の2分の1程度を限度として楽しむことをおすすめします。

十分に注意しながら、異変があった場合はすぐにやめましょう
妊婦さんが気をつけること

妊娠時は敏感な体調のうえ、お腹にあかちゃんもいるので、自宅でアロマを楽しむ場合は芳香浴法のみにすることをおすすめします。
トリートメント法で精油を肌に塗ってしまうと、血液循環によって体内すべてを巡ります。
あかちゃんにも精油の効用がダイレクトにいく可能性があるため、避けた方が賢明だというわけです。
どうしてもトリートメントしたい場合は、十分な経験を積んだアロマセラピストに相談してください。

安全な精油や、使い方を詳しく教えてくれます☆
お年寄りや既往症のある方について

精油を使うことが、危険という訳ではありません。
正しく使えば、アロマを楽しく気持ちよく感じることができます。
ですが、香りに敏感になっている方は、不快に思ったり気分が悪くなる可能性があります。
まずは、精油の使用量を通常の半分以下に抑えて、使い始めることをおすすめします。
植物由来の香りだからといって、必ず安心というわけではありません。
少しでも体調が悪くなるようであれば、使わないでおきましょう。
不安を取り除いたり、人との触れ合いを楽しむことができるとあって、とても好評です☆
アロマハンドセラピストについては下記で解説しているので、気になる方はご覧ください。
>>アロマハンドセラピスト取得!資格の取り方と活かし方を解説
車で使用する際の注意点

車でアロマを楽しむのは、とっても簡単です♪
スマホの充電器を差す場所(シガーソケット)に「車専用ディフューザー」を差し込んで、精油を垂らすだけでいいんです。
車専用ディフューザー
とっても簡単ですが、車でアロマを楽しむ際に注意してほしいことがあります。
それは「精油選び」です。
精油それぞれの特徴をしっかり理解して使わないと、運転に支障をきたす恐れがあるからです。
例えば、運転中は眠気や気が緩むことがあってはいけません。
そうした作用を促す精油もあるというわけです。
基本的に、リラックス効果の高い精油は、車内で使うことを避けましょう!

イランイラン、ラベンダー、クラリセージ、ジャスミンなどがそれにあたります
運転を快適にする精油は、ベルガモット、オレンジ、レモンなどの柑橘系と、爽快感のあるペパーミントなどです♪
意識をクリアにしてくれる精油を使うようにしましょう☆
また、精油は車内で保管しないでください。
夏の車内は高温になるうえ、湿度も上がります。
精油の酸化が早く進み、香りや成分が変化してしまう恐れがあるので、注意しましょう。
精油は絶対飲まない

日本国外では、「飲み物に、精油を数滴垂らして飲むと体にいい」なんていうことも、たまにいわれています。
ですが、AEAJ(日本アロマ環境協会)では、一切口に入れてはいけないと定められています。
希釈したからといって、必ず安全ということはないんです。
飲用に関する情報が耳に入ったとしても、飲むことは控えるようにしましょう。
>>精油を飲むのは絶対にダメ!!ホームケアでやってはいけない理由とは
使用期限を過ぎた場合の注意点
使用期限が過ぎた精油は、成分の劣化が考えられます。
どんな危険があるかわからないので、肌に塗って使うことは避けましょう。
※トリートメントに使ったりお風呂に入れたり

肌トラブルを引き起こす可能性があります
香りにそこまでの変化が見られなかった場合は、二次活用できます。
捨てずにしっかり使い切りましょう!
使い道については、下記で詳しく解説しています。
楽しく使い切れるので、参考にしてください☆
>>精油(エッセンシャルオイル)使用期限が切れた際の有効活用法を紹介
トリートメントオイルが服についた場合

トリートメントオイルで体をマッサージすると、服についてしまうことがあります。
そのままにしておくと、油の酸化臭のような臭いがしみつきます。
普通に洗っても中々取れないため、気になる方は洗い方をちょっと変える必要があります。

もしものために、洗い方を覚えておきましょう☆
〈まとめ〉注意点を守ってアロマを楽しもう♪
精油は、どんな人でも気軽に楽しむことができます。
しかし、使用上の注意を守らなければ心身に悪影響を及ぼす恐れもあります。
精油の効用を最大限活かすためにも、使用上の注意をきちんと守って楽しみましょう☆