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アロマテラピーに使われる精油(エッセンシャルオイル)は、心身の健康を維持するためのサポート役になります。
アロマに興味のある方は、さまざまな方法で楽しんでみたいはずです☆
アロマは誰でも気軽に楽しむことができる反面、使用上の注意を守らないと心身に危険を及ぼす可能性もあります。
「アロマの基本的なことからまずは覚えたい!」と思っているあなたのために。
今回は、「精油の使い方と安全に使用するための注意点」について解説します。
安心して楽しめるよう、しっかり覚えておいてください
アロマの効用を活かす5つの使い方
精油の芳香成分は、5つの方法で心身に効用をもたらすことができます。
まずは、どんな方法でアロマを活用できるのか覚えてください☆
アロマの効用を活かす5つの使い方
- 芳香浴法
- 沐浴法
- 吸入法
- 湿布法
- トリートメント法
芳香浴法
芳香浴法とは、あなたもすでに知っている通り、空間に香りを広げて楽しむ方法です。
心地いい香りの中で過ごすと、心と体がリラックスします☆
広範囲に香りを広げたい場合は、アロマディフューザーを使うのが一般的です!
精油を一番簡単に楽しめるのがこの芳香浴法です。
沐浴法
沐浴法とは、精油を湯船に垂らして楽しむ方法です。
全身浴法・半身浴法・部分浴法(手や足だけ浸かる)と3種類あります☆
嗅覚と皮膚から芳香成分が体内に吸収されるため、リラックス効果の高い活用法です!
全身浴法のやり方
- 湯船にいつも通りお湯をはる
- 精油を1~5滴とキャリアオイル5mlを混ぜ、湯舟にいれよくかきまぜる
- 入浴したらしっかり肩まで浸かる
※キャリアオイルについては、後述の「トリートメント法」で解説します。
心地いい香りに包まれるので、いつものお風呂時間がより楽しくなります。
精油それぞれの特性を活かせば、体や心の不調を緩和できます。
半身浴法のやり方
- 腰までつかる程度にお湯をためる
- 精油を1~3滴とキャリアオイル5mlを混ぜ、湯舟にいれよくかきまぜる
- ゆっくり浸かる
下半身のみの入浴なので、循環器への負担が少なく長い時間入浴できます。
全身がゆっくり温まるので、リラックス効果が高いです☆
部分浴法のやり方
- 洗面器などの容器を用意
- 容器にお湯を張り、精油を1~3滴垂らす(キャリアオイル5ml)
- 手なら両手を手首まで、足なら両足をくるぶしくらいまでつけて温める
手を温めれば上半身の血行が良くなり、足なら全身の血行が良くなります☆
沐浴法に関する注意点は、下記になります。
吸入法
吸入法とは、精油成分を鼻から積極的に吸入して呼吸器系の不調を緩和する方法です。
例〉ティッシュやハンカチに精油を1~3滴垂らして香りを嗅ぐ
蒸気吸入法というやり方もあります。
これは、洗面器にお湯を張りユーカリなどの精油を1~3滴垂らして蒸気とともに吸入する方法です。
バスタオルをかぶりながらやると、蒸気が逃げるのを防げて効果がアップします
湿布法
- 冷たい水が入った容器を用意
- 1~3滴精油を垂らしキャリアオイルを入れよくかき混ぜる
- 容器にタオルや布を浸す
- 絞ったのち、トラブルのある箇所を覆う
湿布法とは、まさに湿布のような役割で精油を使用する方法です☆
慢性的なトラブルの場合は、温かいお湯を使用し湿布法をすると効果的です。
トリートメント法
トリートメント法とは、精油を植物油(キャリアオイル)で希釈したトリートメントオイルを使い、体を整える方法です。
香りを楽しみながら体をトリートメントすることで、気持ちよさとリラックスの両方を味わえます。
精油によっては肌の引き締め効果もあるので、スキンケアにも最適です☆
スポーツシーンにおいても、アロママサージはパフォーマンスの向上などに役立ちます!
トリートメントオイルの作り方
トリートメントオイルは、簡単に手作りできます。
基本的には、精油を植物油(キャリアオイル)で希釈するだけです。
その際、希釈濃度は1%以下を目安にします。
体に与える影響を考慮して、この濃度が最適です
10mlの植物油を使いトリートメントオイルを作る場合、使用する精油の量は1%、つまり0.1mlです。
1滴の量が約0.05mlのドロッパービンを使用している精油の場合、2滴垂らせばできあがりというわけです!
作ったトリートメントオイルを手に取り、優しく手・足・顔などに塗布してトリートメントしてください☆
オイルは自然と体に吸収されるので、基本拭きとる必要はありません
使用する植物油(キャリアオイル)について少し注意しなければいけないことがあるので、ちょっと解説します。
以上、5つがアロマを楽しむ基本的な方法です
精油を使う際の基本的な注意点を解説
精油を安全に使うために、注意点も覚えておきましょう。
ここで解説することは、基本的に必ず守ってほしいことです。
安全に楽しむために、ざっと目を通してください
原液を直接皮膚につけない
精油の原液は、そのまま皮膚につけてはいけません。
精油は、すごく小さな分子構造をしているため、人体に馴染みやすい親油性の性質をもっています。
高濃度の芳香成分を抽出したものが精油であり、たとえ1滴でも人体に大きな影響を与えてしまう可能性があります。
間違って原液が皮膚に付着した場合は、速やかに大量の水で洗い流しましょう!
原液を皮膚に塗ってしまうと、体調や気分が急に悪くなる恐れがあります。
精油の原液により、皮膚に刺激を感じる危険もあります。
精油を安全かつ心地よく使用するため、肌に塗る場合は必ず希釈してから使用しましょう☆
肌に塗るトリートメントオイルを作る場合は、植物油(キャリアオイル)を用いて精油を1%以下に希釈します。
「たった1%!薄くない??」と思う方もいるでしょう
日本アロマ環境協会(AEAJ)では、精油を安全に使用するため、1%以下の希釈を推奨しています。
ハンドマッサージ、フットマッサージ、全身のトリートメントなどをする場合は、この基準をしっかり守って楽しみましょう☆
子供の手の届く場所に保管しない
先述した通り、原液が肌に付着すると体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
それが小さなお子さまだったら、なおさらです。
保管場所は必ず「子供の手の届かない場所」に決め、毎回きちんと片付けるようにしましょう。
子供は、色々なものに興味を示します。
そこらへんに小さな瓶があれば、いじりたくなるのも当然なんです
間違って開けてしまうと肌に付着する危険があるだけでなく、なめたり飲んだりする可能性もあり得ます。
危険を避けるためにも、必ず子供の手の届かない場所に保管しましょう。
3歳未満の子供がいる家庭で精油を使用する場合は、芳香浴法のみにしましょう。
体が小さい子供は、精油の影響を受けやすいからです
トリートメントオイルを作って肌に塗ったりするのは、もう少し大きくなってからが安全です。
動物と同じ空間でアロマを使用する場合について
精油は、高濃度の芳香成分であり、心身に与える影響も大いにあります。
犬や猫などの動物の場合、人間とそもそもの体の大きさが違います。
少量の香りでも、影響が大きく現れることがあります
猫の場合は、内蔵機能の違いで、体内に入った芳香成分を解毒排出する機能が備わっていません。
芳香成分による中毒症状が現れる可能性もあるため、同じ部屋でアロマを使う際は注意が必要です。
ペットを飼っている方は、周りへの影響もしっかり考えて使うようにしましょう
妊婦さんは芳香浴法のみにする
妊娠時は敏感な体調のうえ、お腹にあかちゃんもいるので、自宅でアロマを楽しむ場合は芳香浴法のみにすることをおすすめします。
トリートメント法で精油を肌に塗ってしまうと、血液循環によって体内すべてを巡ります。
あかちゃんにも精油の効用がダイレクトにいく可能性があるため、避けたほうが賢明だというわけです。
どうしてもトリートメントしたい場合は、十分な経験を積んだアロマセラピストに相談してください。
安全な精油や、使い方を詳しく教えてくれます☆
お年寄りや既往症のある方に無理に使わない
精油を使うことが、危険という訳ではありません。
正しく使えば、アロマを楽しく気持ちよく感じることができます。
ですが、香りに敏感になっている方は、不快に思ったり気分が悪くなる可能性があります。
まずは、精油の使用量を通常の半分以下に抑えて、使いはじめることをおすすめします。
植物由来の香りだからといって、必ず安心というわけでもありません。
少しでも体調が悪くなるようであれば、使わないでおきましょう
車で使用する際は使う精油に注意する
車でアロマを楽しむのは、とっても簡単です♪
スマホの充電器を差す場所(シガーソケット)に「車専用ディフューザー」を差し込んで、精油を垂らすだけで楽しめます。
車専用ディフューザー
とっても簡単ですが、車でアロマを楽しむ際に注意してほしいことがあります。
それは「精油選び」です。
精油それぞれの特徴をしっかり理解して使わないと、運転に支障をきたす恐れがあるからです。
例えば、運転中は眠気や気が緩むことがあってはいけません。
そうした作用を促す精油もあるというわけです。
基本的に、リラックス効果の高い精油は、車内で使うことを避けましょう!
イランイラン、ラベンダー、クラリセージ、ジャスミンなどがそれにあたります
運転を快適にする精油は、ベルガモット、オレンジ、レモンなどの柑橘系と、爽快感のあるペパーミントなどです♪
意識をクリアにしてくれる精油を使うようにしましょう☆
また、精油は車内で保管しないでください。
夏の車内は高温になるうえ、湿度も上がります。
精油の酸化が早く進み、香りや成分が変化してしまう恐れがあるので注意してください。
精油をブレンドして使いたい場合は、揮発性やそれぞれの相性を見極めることが大切です。
オリジナルで香りを作りたい方は、下記もあわせて読んでおきましょう!
精油は絶対飲まない
日本国外では、「飲み物に、精油を数滴垂らして飲むと体にいい」なんていうことも、たまにいわれています。
ですが、AEAJ(日本アロマ環境協会)では、一切口に入れてはいけないと定められています。
希釈したからといって、必ず安全ということはないんです
飲用に関する情報が耳に入ったとしても、飲むことは控えるようにしましょう。
使用期限を過ぎた場合
使用期限が過ぎた精油は、成分の劣化が考えられます。
どんな危険があるかわからないので、肌に塗って使うことは避けましょう。
※トリートメントに使ったりお風呂に入れたり
肌トラブルを引き起こす可能性があります
香りにそこまでの変化が見られなかった場合は、二次活用できます。
捨てずにしっかり使い切りましょう!
使い道については、下記で詳しく解説しています。
楽しく使い切れるので、参考にしてください
トリートメントオイルが服についた場合
トリートメントオイルで体をマッサージすると、服についてしまうことがあります。
そのままにしておくと、油の酸化臭のような臭いがしみつきます。
普通に洗っても中々取れないため、気になる方は洗い方をちょっと変える必要があります。
もしものために、洗い方を覚えておきましょう☆
〈まとめ〉注意点を守ってアロマを楽しもう
精油は、どんな人でも気軽に楽しむことができます。
しかし、使用上の注意を守らなければ心身に悪影響を及ぼす恐れもあります。
精油の効用を最大限活かすためにも、使用上の注意をきちんと守って楽しみましょう☆
吸入法は、目に刺激がこないようしっかり閉じて行います。
呼吸器系の不調の緩和が目的ですが、せきがもともと出る場合はやめましょう。
刺激が、逆にせきを誘発させる恐れがあります。