美容院・理容室の値上げは細心の注意が必要!失客が心配な経営者へアドバイス

理美容室の値上げについて解説 理容師・美容師

\週刊SPA!に載りました/

週刊SPA!に識者として掲載されました

 アイコンを変更しました 

  • 物価も上がってるし、値上げしたい
  • 光熱費の支払いが跳ね上がって苦しい・・・
  • 何年も値上げしてないし、そろそろ上げようかな
  • 値上げする時、お客様にどう伝えればいいの?
  • お客様がいなくならないか心配
  • 値上げする時のコツがあるなら教えてほしい

長くお店を経営していると、必ず料金の値上げを考えるタイミングがあります。

イチ
イチ

どんな業界でも、経済の動向には左右されるので

  • 公共料金の値上げ
  • 物価の上昇
  • 材料費の値上がり etc

さまざまなところでお金がかかり、経営自体危うくなる可能性があるからです。

私も、経済の流れと共に値上げを検討したことがあります。

その際、第一に考えたことは「お客様が離れないか」ということでした。

イチ
イチ

あなたが、値上げに対して心配になる気持ちもよくわかります!

「値上げする時って、どうしたら自然に上げられるの?」と疑問に思っている方へ。

今回は、「値上げで失敗しないためにすべきこと」をテーマに解説します。

値上げする際の、心構えと事前知識として参考にしてください!

MEMO

※今回解説するのは、あくまでも個人的な観点です。

経営コンサルタントではないので、その辺はご理解ください☆

この記事を書いた人
イチ

・理美容師歴20年以上
・AEAJアロマテラピーアドバイザー歴 約9年
・AJESTHE認定フェイシャルエステティシャン歴 約9年

■「週刊SPA!」に識者として参加経験有
 
20歳の頃ハゲる宣告を受けるも、育毛とアロマを続けた結果40歳過ぎても髪生存中!
 
髪や体に関する悩みの解決法とアロマの有効性をメインにブログで発信。 

記事の監修・商品レビューのご依頼も受け付けます☆
 

イチをフォローする

理美容室も値上げを考えることは当たり前

OKサインをする美容師

スーパーの商品が値上がりするように、理美容室の料金が値上がりするのも当然のことです。

材料費、光熱費、人件費などの上昇に伴い、サービスが値上がりするのは必然だからです。

値上げしなければ、苦しむのは経営者です。

最悪、お店の経営が成り立たなくなる場合だってありえるんです。

1,000円カットと謳って始まった低料金サロンも、例外ではありません。

かかる経費が上がったことで、カット料金が徐々に値上がりしました。

今では、1,000円ちょうどのお店の方が少なくなったんです。

イチ
イチ

1,500円以上とかも、当たり前になりました

なので、理美容室も社会の情勢に伴い、料金の見直しはしてもいいんです!

「でも、何となく値上げするのは気が引けるんだよね・・・」という気持ちも、よくわかります。

原因は、理美容業というものが、人と密に接して行う商売だからです。

相手の気持ちを考えてしまうため、簡単に値上げに踏み切れないはずです。

「こっちが少し我慢すればいいだけのこと・・・」と、最終的には妥協してしまいがちになるというわけです。

ですが、これから先も、より良いサービスを提供し続けていくことが何より大切になります。

そのために値上げを検討することは、前向きな行動だと理解しましょう!

値上げは失客のタイミングでもある

立ち去る人

理美容室は、値上げをしても全然構いません。

ただし、値上げが失客の原因につながることは確かにあります!

イチ
イチ

このご時世なので、誰もがお金の使い道をしっかり管理しているからです

あなたも、オンラインショップで買い物をすることがあるはずです。

その際、「このお店から絶対購入する!」なんて、はじめから決めているでしょうか。

イチ
イチ

お金を気にしない人なら、面倒なのでそうしているかもしれません

ほとんどの人が、商品を買う際はなるべく安いお店を探して購入するはずなんです。

ヘアカットでも同じことが言えます。

髪を切るという行為に対して、なるべくなら安いほうがいいと誰もが思うんです。

「すみませんが、次回から〇〇〇円値上げさせて頂きます」と言われ、お店を変えようかなと思う人が少なからずいるのは確かというわけです。

理美容室に対する価値観は、人それぞれです。

  • 値段を重視している
  • 技術を重視している
  • お店までの距離を重視している
  • 雰囲気を重視している
  • 店員の接客を重視している etc

お金を重要視している方は、お店を変える可能性があるということは心にとめておきましょう。

値上げで失敗しないためのアドバイス

okサインをするビジネスマン

値上げを検討するうえで、失客を最小限に抑えるために確認しておくべきことがあります。

イチ
イチ

むやみに値上げせず、しっかり戦略を練って行動しましょう☆

アドバイス
  1. 料金に見合ったサービスか、もう一度確認する
  2. 値上げするタイミングを事前に知らせる
  3. お客様との信頼関係を築いておく
  4. 地域性に見合った値上げ幅にする
  5. 近くのお店と料金を比較してみる

料金に見合ったサービスかもう一度確認する

ヘアカットする理容師

値上げするのであれば、お店のサービスが料金に見合っているのか、もう一度確認する必要があります。

カット技術、シャンプーの丁寧さ、接客態度、内容の充実など、値上げしても大丈夫なのかを考えてください。

イチ
イチ

「ちょっと、心配だな・・・」という場合は、値上げする前に改善しましょう!

また、値上げに伴い、施術内容を充実させることもアリです。

  • スプレーヤーで髪を濡らしてカットしていた場合は、プレシャンに切り替えてみる
  • 簡易的なフェイスパック、フェイシャルトリートメントを取り入れてみる

サービスの充実で、値上げ分を補填ほてんすることも考えてOKです。

とにかく、自信をもって値上げできることがなにより大切です。

値上げするタイミングを事前に知らせる

料金の値上げを説明する美容師

値上げする場合は、お客様に事前に知らせておく必要があります。

カットに行って、「今回から値上げします」なんて言われたら、お客様はなんとなく嫌な気持ちになります。

知らせるのであれば、2か月以上前からが一番安全です。

ヘアカットの周期として、2か月程度の方がたくさんいるからです。

イチ
イチ

あくまで参考です

あなたのお客様の来店周期を、きちんと確認して決めてください☆

「次回から値上げになりますので、よろしくお願いいたします」の方が、お客様も心構えができるはずです。

口頭で伝えることも大切ですが、お店に張り紙をしておくことも大切です。

どうしても口頭で伝えきれなかったお客様が、いつから料金が上がっていたのかを確認できるからです。

イチ
イチ

「あっ、〇月〇日から値上げしてたんだ」と気づくことができるんです☆

最低限、このくらいはしておきましょう!

お客様との信頼関係を築いておく

談笑する美容師とお客様

お客様との信頼関係を築いておくことは、とても大切です。

「この人のお店なら、多少値上げしてもまた来ようかな!」と思ってもらえることが、失客を防ぐにはとても重要なことだからです。

イチ
イチ

気遣いのある接客をしていれば、問題なく信頼関係はできているはずです☆

今一度、振り返ってみましょう!

地域性に見合った値上げ幅にする

繁華街と高級住宅地

値上げ金額は、もちろんオーナーが決めることができます。

いくら値上げしようが、それはあなた自身の判断なので、誰かに文句を言われることはありません。

ただし、値上げする際は、地域性に見合った値上げ幅にする方が無難です。

高級住宅街にお店があるとしたら、1,000円の値上げをしたとしても、来るお客様はいるはずです。

ですが、高齢者の多い住宅地にお店がある場合、1,000円の値上げをしたら確実に失客に繋がります。

イチ
イチ

年金生活の方が、1,000円の値上がりを容認してくれるはずはないからです

お店のお客さま層と地域性を確認し、見合った値上げ幅にしましょう。

近くのお店と料金を比較してみる

雑誌で他店の料金を確認する美容師

値上げするのであれば、近くのお店の料金を知っておくことも大切です。

イチ
イチ

同じ施術内容で、いくら頂いているのかを確認すれば、値上げ幅を決める基準になるからです

明らかに料金が高くなってしまうと、「近くにあるお店に変えてみようかな」というお客様も少なからず出てきます。

適度な料金の値上げをするため、周りのお店の料金を確認してみましょう!

値上げが心配な場合は一部だけ値上げするのもアリ

OKサインを出すお客様 美容院

どうしても値上げが心配な場合は、一部だけ値上げすることを検討しましょう。

すべてを値上げしてしまうと、一気に敷居が高くなった印象を与えてしまう可能性があるからです。

お客様が、「このくらいなら許容範囲内かな」と思える程度の値上げを、一部だけ実施すればいいというわけです☆

例えば、「カット+シャンプー+ブロー」の基本料金のみ値上げをします。

一番需要が高いうえ、誰もが一律で値上げされることになります。

イチ
イチ

ヘアカラーやパーマの料金を変更しなければ、大幅な値上げ変更になることはありません!

私の知り合いのお店では、特殊料金(カラー、パーマ、縮毛矯正など)のみの値上げをした事例があります。

やはり、一律の料金値上げを躊躇ちゅうちょしたからです。

その後どうなったかというと、ヘアカラーやパーマをしていたお客様が、やめるようになったというんです。

イチ
イチ

「それならやめようかな」「自分で染めてみようかな」などと考える人が増えたんです

縮毛矯正であれば、自分の悩みを解決するために、どうしてもプロの技術に頼らなければいけません。

しかし、カラーやパーマは、欲を言わなければしてもしなくてもいいと考えてしまうんです。

なので、上げるのであれば、基本料金をはじめに上げたほうが、個人的にはいいと思っています。

あくまでも個人的な観点なので、どの料金を上げるのか最後に決めるのはあなたです。

イチ
イチ

一部分だけ料金を上げる場合の、参考にしてください

まとめ

長くお店を経営していると、必ず料金の値上げを考えるタイミングがあります。

  • 公共料金の値上げ
  • 物価の上昇
  • 材料費の値上がり etc

スーパーの商品が値上がりするように、理美容室の料金が値上がりするのも当然なことなんです。

ただし、値上げが失客の原因になることは確かにあります!

  • 値段を重視している
  • 技術を重視している
  • お店までの距離を重視している
  • 雰囲気を重視している etc

お金を重要視している方は、お店を変える可能性があるということは心にとめておきましょう。

値上げによる失客を最小限に抑えるために、確認しておきたいポイントがあります。

アドバイス
  1. 料金に見合ったサービスか、もう一度確認する
  2. 値上げするタイミングを事前に知らせる
  3. お客様との信頼関係を築いておく
  4. 地域性に見合った値上げ幅にする
  5. 近くのお店と料金を比較してみる

値上げが適切か、お客様に納得してもらえるかどうかを、今一度確認しましょう☆

イチ
イチ

どうしても値上げが心配な場合は、一部だけ値上げしてもOKです!

というわけで、今回は「値上げで失敗しないためにすべきこと」をテーマに解説しました。

安定したお店の経営をしていく上で、値上げを検討することは大切です。

お客様を第一に考え、適切な金額の値上げを検討しましょう☆

この記事を書いた人
イチ

・理美容師歴20年以上
・AEAJアロマテラピーアドバイザー歴 約9年
・AJESTHE認定フェイシャルエステティシャン歴 約9年

■「週刊SPA!」に識者として参加経験有
 
20歳の頃ハゲる宣告を受けるも、育毛とアロマを続けた結果40歳過ぎても髪生存中!
 
髪や体に関する悩みの解決法とアロマの有効性をメインにブログで発信。 

記事の監修・商品レビューのご依頼も受け付けます☆
 

イチをフォローする
タイトルとURLをコピーしました