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- 自分で染めるのが面倒になった・・・
- ヘアカラーを買ったけど、きれいに染める自信がない
- 染めたい色を見つけたから、持って行きたい!
- 普通のカラー剤だとアレルギーがでる・・・
- 持ち込んだほうが安く済むんじゃない?
「好きなヘアカラーを美容院や理容室にもっていきたいけど、実際それってOKなの?」と疑問に思っていませんか!
いろいろな理由で、カラー剤の持ち込みを考えている人はたくさんいます。
私が以前勤めていたお店でも、カラー剤を持ち込んできたお客様がいました
「でも、理美容師さん的にどう思ってるんだろう?」と、不安になる気持ちもよくわかります。
そこで今回は、「ヘアカラーの持ち込みはできるのか?」について解説します。
この記事を読めば、ヘアカラーの持ち込みに関する疑問がすべて解決します。
事前知識として、一つだけ知っておいてほしいことがあります。
それは、「持ち込みをOKしているお店は、意外と少ない」ということです。
近所でやってもらえるお店がない場合も結構あるので、そこだけは承知しておいてください
持ち込みできるお店は少ないがある
美容院や理容室にカラー剤を持ち込むことは、可能です。
規則で決まっているわけではないので、持ち込みが違反になることはありません☆
ただし、すべてのお店が持ち込みを受け入れてくれるかというと、また別の話になります。
持ち込みOKでしっかりメニュー化しているお店は、正直多くはないんです。
最近増えはじめてはいますが、まだ少ないのが現状です
理由は次に解説しますが、お店側にとっては面倒なことが多々あります。
あなたの近所の理美容室でも、持ち込みOKのお店は少ないと思って下さい。
ですが、ないことはありません!
探せば、やってくれるお店は必ずあります。
突然ヘアカラーを持参していくのはお店側も困るため、まずは問い合わせてみることが大切です!
ホームページのメニューになくても、問い合わせるとやってくれる場合もあるので、とにかく連絡をしてみましょう!
持ち込みNGな理由
多くのお店が、ヘアカラーの持ち込みをNGとしている理由は下記になります。
- 安全性の保証ができない
- 使い慣れていないカラー剤は使いたくない
- 持ってきたカラー剤が足りなかったら困る
- 料金をいくらにすればいいのかわからない
- 施術時間を把握できない
安全性の保障ができない
理美容室が扱っているカラー剤は、髪のダメージ・発色・成分などを十分考慮して作られた、プロ用のカラー剤です。
お店のオーナーや店長が、「これなら安全で良いかも」というメーカーを選んで決めているため、トラブルは少ないんです
持ち込みした場合、そのカラー剤がどういったものなのか十分な知識がないため、安全に施術できるか不安になります。
だから、断るというわけです。
使い慣れていないカラー剤は使いたくない
使い慣れていないカラー剤を使うことは、プロの理美容師にとって苦痛なところがあります。
市販されているヘアカラーの種類は、たくさんあるので
- 粉から溶くもの
- 1剤と2剤別々で塗るもの
- 1剤と2剤を混ぜて使うもの
- クリーム状のもの
- 泡状のもの etc
理美容室で使っているものは、1剤と2剤を混ぜ合わせるクリーム状のものが一般的です。
その中でも、メーカーによって「伸びの良し悪し」「硬さ」「発色具合」「放置時間」などが若干違うんです
つまり、使い続けることで、カラー剤の特色を最大限発揮させることができるようになるものなんです!
思った通りにいかない可能性のあるカラー剤は、なるべく使いたくないというわけです。
持ってきたカラー剤が足りなかったら困る
先述した通り、カラー剤によって、伸びが悪かったり硬い場合があります。
「作り始めて、どう考えてもこれじゃ足りない・・・」となった場合、同じカラー剤を用意することができません。
均一に塗布することできれいに染まるカラー剤は、とにかく塗ればいいというわけではないんです。
適量を用意できている保証がないため、やりたくないというわけです。
料金をいくらにすればいいのかわからない
しっかりメニュー化しているお店であれば、いただく料金に困ることはありません。
メニュー化していないお店の場合、持ち込みした場合いくらもらえばいいのかはっきりとわからないんです。
「普通のカラーと同じ料金は変だよね???」みたいに、頭の中がグルグルになります・・・。
お客様の支払いと、お店の利益のバランスの狭間で迷ってしまうというわけです
気苦労を考えると、やりたくないという考えになります。
施術時間を把握できない
持ち込みしたカラー剤の場合、はっきりした施術時間を把握できません。
- 1剤と2剤を別々で塗る
- お店のカラー剤より放置時間が長い
- 手間がかかる
予約制のお店の場合、施術時間の把握がとても大切です。
どのくらい手間と時間がかかるかわからないカラー剤は、なるべく使いたくないというわけです。
通い慣れたお店なら理由次第で持ち込みOKになる場合がある
通い慣れたお店で、理美容師ともしっかりコミュニケーションをとれている場合、理由次第で持ち込みがOKになる場合があります。
あなたの髪、頭皮、体質などをしっかり理解してくれていれば、なぜそのカラー剤を持ち込みたいのか判断できるからです。
とくに、カラー剤によるアレルギーがでる場合は、考慮してくれる可能性が高いです。
ただ単に「このカラー剤使ってみたいから」というのは、たぶん断られます(笑)
私が以前勤めていたお店では、たった一人だけカラー剤を持ち込みしていたお客様がいました。
そのお客様は、カラー剤に対するアレルギー体質だったからです。
酸化染料のヘアカラー(通常のヘアカラー)では、髪を染めることができなかったんです
バーテンダーとしてお店を経営していたため、どうしても見た目はきれいにしていたいとのこと。
そこで、自分でヘアカラーを買って来て、染めてもらえるようオーナーに頼んだんです。
私が働きはじめたころには、あたりまえのようにカラー剤を持ち込みしていました
ちなみに、そのカラー剤は「マロン」というものです。
ジアミンアレルギー※の方でも髪を染めることができるカラー剤として、昔からあります。
マロンは、1剤と2剤を別々で塗らなければいけないため、2倍の時間がかかります。
それに、均等に塗れていないと、染めムラが一発でわかるものでした。
時間と手間がかなりかかるカラー剤でしたが、オーナーは許可していました
このように、しっかり理由がある場合は、持ち込みをメニュー化していないお店でもOKしてくれる可能性があることを覚えておきましょう!
ヘアカラーは持ち込んだほうが高くつく可能性あり
「髪を染めるなら、持ち込みしたほうが安くなるんじゃないの?」と思った方もいるはずです。
ヘアカラーを持ち込みしたとしても、たいして料金は安くはなりません。
むしろ、場合によっては高くつく可能性があります。
持ち込みをメニュー化しているお店の場合、カラー剤の本数によって料金を決めていることがほとんです。
あるお店を、例にあげてみます。
持ち込み料金表
1本目 2,000円(税込み)
2本目 700円(税込み)
3本目 700円(税込み)
ヘアカラー1本を持ち込みした場合
ヘアカット(4,000円)+持ち込みカラー剤1本(2,000円)=会計6,000円 みたいな感じになります。
購入したカラー剤が1,000円だとしたら、合計7,000円になる計算です。
これなら、もしかしたら安くなる方もいるかもしれません
ですが、問題は2本目からなんです。
ヘアカット(4,000円)+持ち込みカラー剤2本(2,700円)=会計6,700円
ここに購入したカラー剤2本2,000円を足すと、合計8,700円になるんです。
3本使った場合は、合計10,400円になります。
このように、使う本数が増えれば増えるだけ、料金が高くなるというわけです!
そう考えると、ロングの髪を全部染めるとなると、持ち込みにメリットはないのかもしれません・・・。
アレルギー体質の方は、別としてです
ちなみに、カラー剤の本数に関係なく、定額の料金しかいただかないお店もあります。
ただし、仕上がりにムラがでても保証は致しませんという条件が付いたりします。
要は、「使ったことがないカラー剤だから許してね」というスタイルです
きれいに染まるほうがいいのか、料金の安さをとるのかは、あなた次第というところがあります。
持ち込みするなら根元の白髪染めがベスト
カラー剤を持ち込むのであれば、根元の白髪染めがベストです。
根元の白髪染めとは、以前白髪染めをして、伸びてきた1~2㎝のところをまた染める感じです!
根元だけであれば、カラー剤1本でほとんど足ります。
料金も考えれば、これがベストだと思います。
「根元のおしゃれ染め(リタッチ)はダメなの?」と思った方もいるはずです。
これは、前回と同じカラー剤を使って染めるのであれば、問題ありません。
いきなり違う色のカラー剤は、用意しないでください
根元だけ明るくなったり、色が違ったりする可能性があります
白髪染めであれば、ほとんどが暗めのカラー剤です。
根元を塗った後に、毛先のほうへ薬剤を伸ばせば、ある程度均一に染まります。
なので、持ち込みするのであれば、根元の白髪染めがベストだというわけです☆
〈まとめ〉ヘアカラーは持ち込めるがおすすめはしない
美容院や理容室にカラー剤を持ち込むことは、可能です。
規則で決まっているわけではないので、持ち込みが違反になることはないからです
ただし、持ち込みをOKしているお店は、意外と少ないのが現状です。
- 安全性の保証ができない
- 使い慣れていないカラー剤は使いたくない
- 持ってきたカラー剤が足りなかったら困る
- 料金をいくらにすればいいのかわからない
- 施術時間を把握できない
上記のような理由から、NGなお店が多いというわけです。
通い慣れたお店で、理美容師ともよくコミュニケーションをとっている方なら、持ち込みをOKしてくれる可能性があります。
カラー剤によるジアミンアレルギーの方は、とくに融通をきかせてくれるかもしれません!
料金に関しては、特別安くなることはないと思ってください。
「どうしてもこのカラー剤じゃないとだめだ」という理由がある人以外は、プロが使っているカラー剤できれいに染めてもらうのがベストです!
というわけで、今回は「ヘアカラーの持ち込みはできるのか?」について解説しました。
いろいろな理由から、理美容室にカラー剤の持ち込みを考えていた方の、参考になれば幸いです☆