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- 親が亡くなったら、お店は何日休むの?
- 葬式が終わったら、すぐお店をはじめていいの?
- 何日休むか決まってる?
- お店としてすべきことを知りたい
- 理美容師の人教えて!
理美容師は、将来自分のお店を持つことが目標だと思います。
しかし、念願のお店を開いてみると、意外と知らなかったことや大きな壁にぶつかることが多々あります。
「親族が亡くなった場合、どう対処すればいいのか分からない」という人は多いのではないでしょうか。
滅多にあることではないので
経験したことのある人のほうが少ないはずです
そこで、今回は「親族が亡くなった場合のお店側の対処方法」について解説します。
この記事を読めば、お店を休む期間から最低限やるべきことまでしっかり理解できます。
私は、理美容師になってから2回忌中期間を設けたことがあります
宗教上の違いで多少異なることはありますが、色々と参考にはなるはずです
先に一つだけ伝えておくと、休業期間に関しては一週間をめどに休みを取りましょう。
休業期間は一週間が目安
あなたが理美容室を経営している場合、親族が亡くなったら最低一週間はお店をお休みすることをおすすめします。
理由はこちら↓
- 初七日法要までバタバタする
- 葬儀で疲れる
- 気持ちを整理する時間が必要
初七日法要までバタバタする
宗教宗派によって違いはありますが、仏式の場合は初七日法要※が終わるまでせわしくなります。
初七日法要 ・・・故人が亡くなった日から数えて七日目にあげる法要のこと
葬儀を営むには、手続きを沢山しなければいけないため、落ち着く暇がありません
葬式が終わった後は、香典帳の記入や諸々かかった料金の支払いに追われることになります。
とにかく、初七日法要が終わるまでやるべきことがたくさんあるので、最低でも1週間は休業したほうがいいというわけです。
そんなに休んだら、お客が離れるんじゃ・・・
経営者の立場からすると、たしかに不安です
ですが、その点に関してもあまり心配はいりません
営業を再開すれば、心配してくれたお客様がどんどん来店してくれます。
本当に愛されているお店なら、お客様が減るなんてことはまずありません。
こういうときくらいは、しっかり休業するべきです
葬儀で疲れる
葬式を営むには、意外と労力が必要になります。
はじめは気が張っているので気づかないかもしれませんが、日が経つにつれ疲労の色が顕著に現れます。
過密スケジュールをこなさなくてはいけないので、時間にゆとりを持つ必要があるんです
葬式が終わってから初七日法要までのわずかな時間を利用しながら、体力の回復を測るべきです。
気持ちを整理する時間が必要
誰しも親しい人が亡くなれば、気持ちの整理に時間がかかります。
落ち込んだまま営業を再開しても、良いことはありません。
逆にお客様に気を遣わせてしまいます
亡くなってから初七日法要までの時間で、心の整理もある程度付けるようにしましょう。
心の整理をつけるのに一週間は短いかもしれませんが、前を向ける気落ちが少しでも生まれる期間として活用するべきだと思います。
予約の変更をお願いする
予約制のお店の場合、お客様に事情をきちんと伝えた上、予約変更のお願いをしましょう。
葬式の準備などで忙しいかもしれませんが、こういった対応も忘れずやることがとても大切になります
お客様がお店に足を運んでから事情を知るようなことがないよう、きちんと連絡をしておきましょう。
忌中の張り紙をする
親族が亡くなった場合、その日もしくは翌日からお店を休まなければいけません。
突然の休業のため、お店の入り口には忌中を知らせる張り紙を貼るようにしましょう。
《忌中につき、〇月〇日までお店を休ませていただきます 店主》
みたいな文面を書いておけばOKです。
何も張り紙がないまま休んでいると、お客様も不審に思うので注意しましょう
香典返しを用意して営業再開
お店の張り紙を見て、営業を再開したあと香典を持って来店してくださるお客様が少なからずいらっしゃいます。
そんな方たちへ、すぐ香典返し※を渡せるようある程度お店に用意しておきましょう。
香典返し ・・・御香典を頂いた方へ返す品物
香典返しは葬儀会社の方で手配してくれるので、自分で準備する必要はありません
イベントの参加はなるべく慎む
理美容業界が主催する催し物があった場合は、出席をなるべく控えるようにしましょう。
納涼会、新年会、忘年会、BBQなどです
「喪に服す」という言葉があるように、故人を供養するという意味を込めて祭事には参加しないべきです。
ただし、四十九日法要※が終わった後は、個人的に楽しむ集まりであれば少しずつ参加していいと思います。
四十九日法要 ・・・亡くなってから49日目にあげる法要のこと
これは個人的な意見なので、最終的にはあなたが判断してください
DM代わりの年賀状は休む
親族が亡くなった場合、「年賀欠礼」と言って年賀状は出さないことが一般的です。
DM代わりにお客様へ年賀状を送っているのであれば、その年はお休みしましょう
ただし、年賀状をお休みする旨を記載した「年賀欠礼はがき」を送るとき、少しばかりDMっぽくしてみるのは個人的にありだと思います。
個人的な意見なので、これも自己判断でお願いします
〈まとめ〉ゆっくり休んで万全な状態で営業再開しよう
理美容室を経営している場合、親族が亡くなったら最低一週間は休業することをおすすめします。
初七日法要が終わるまでバタバタするので
忌中に関してやったほうが良いこと
- 予約の変更をお願いする
- 忌中の張り紙をする
- 香典返しを用意して営業再開
- イベントの参加はなるべく慎む
- DM代わりの年賀状は休む
理美容室を経営していくうえで、上記のようなことをしなければいけない場合があると、頭に入れておきましょう。
親族が亡くなることは、誰しも起こり得る可能性があります。
もしもに備えて、覚えておいて損はありません
というわけで、今回は「親族が亡くなった時にすべき、お店側の対処方法」について解説しました。
個人経営している理美容師さんの参考になれば幸いです。