美容院や理容室に行ったとき、カミソリみたいなものでカットされたことないですか!?

そういわれてみると、「ジョリ ジョリ」ってするあれかしら??

そうですね!それがレザーカットです☆
男性よりも、もしかしたら女性の方が多く体験しているかもしれませんね♪

僕はまだ体験したことないけど、どうしてかみそりでカットするの?

一番のメリットは、髪の毛が収まりやすくなることですかね♪
現在も、多くの理美容師が活用しているレザーカット。
一体、レザーカットとはどういったものなのか?
今回は「レザーカットのメリットとデメリット」について、理美容師の私が詳しく解説します☆
この記事を読めば、ハサミとレザーのどちらでカットしてほしいか、理美容師さんに伝えられるようになりますよ♪
レザーカットとは

レザーというと、多くの方が「皮製品」を思い浮かべるかもしれません☆
皮を英語にすると「leather(レザー)」

確かにレザーですからね!
しかし、ここでいうレザーカットのレザーというのは「かみそり」のことなんです。
かみそり=「Razor(レザー)」
切る=「Cut(カット)」
これで「Razor Cut(レザーカット)」というわけです☆
かみそりで髪をそぐようにカットする技法を、一般的にレザーカットと呼びます♪

実は、私が生まれる前(40年以上前)からレザーカットはあるんです!
レザーでカットすると、髪を先細に切ることができるので、収まりを良くしたり柔らかい動きをつけるのが簡単になるんです☆
レザーカット専用の道具がある


かみそりなら、なんでも髪を切れるの?

切れるとは思いますが、ひげそり用は使いませんね
ちゃんとカット専用のかみそりを使います!
レザーカットで使われるかみそり(レザー)は、髪をきれいにカットするために開発された、特殊な構造になっています☆
こちら↓

どちらかというと、すきバサミのように徐々に髪の毛を調整しながらカットする感じになります。
このような特殊な形をしているのが、レザーというわけです☆
ただし、昔からやられている理容室では、ひげ剃り用のかみそりを使ってカットしているところもあるそうです。

昔はそれが当たり前だったのかもしれませんね!
確かにかみそりの切れ味はいいかもしれませんが、ニュアンス作りを考えるのであれば、やはり専用の道具を使った方がいいと私は思います☆
みなさんも自分でカットする際、ハサミがないからといってひげ剃り用のかみそりで切るなんてことはしないでくださいね!

危ないですし、レザーカットは技術ももちろんいりますからね
セルフカットで毛量調整したい場合は、すきバサミを使いましょう☆
レザーカットのメリット

レザー(かみそり)でそぐようにカットするメリットとは、一体どんなことがあるのか!?

簡単に解説したいと思います☆
メリット
- 髪の収まりが良くなる
- ボリュームダウン
- ボリュームアップ
- 毛先を柔らかく動かせる
- 毛束感が作りやすい
- 髪のクセを矯正
髪の収まりが良くなる

レザーでカットすると、切れた髪の断面は斜めになります。
毛先が先細になるため、セットした時の収まりが良くなるんです☆
例えば、習字の筆をイメージしてください。
先端が先細になっているため、墨汁をつけるとまとまりますよね♪

レザーカットすると、髪にも同じような効果を生むことができるんですよ☆
また、レザーカットの刃は全てが切れる仕組みにはなっていません。
例えるならすきバサミのような仕組みになっているんです!

髪の上をスライドさせたら、切れる場所と切れない場所が出るんです☆
これを数回繰り返すと、どのようなことが起こるのか?
先細にすいたような仕上がりになるんです!
だから、収まりが良くなるというわけです☆
ボリュームダウン

先ほども解説したように、レザーはすきバサミのような役割も果たします。
レザー独自の形状をうまく活かして、髪のボリュームダウンをさせることができるんです☆
膨らみやすい場所をピンポイントで削ることが可能で、ボブヘアのような襟足を締めたい時にもよく使われます。
ボリュームアップ

「さっき、ボリュームダウンって言ったじゃん!」と思った方もいますよね(笑)
レザーは、使い方を変えればボリュームアップもできちゃうんです!
ボリュームを出したい時は、所々を短く削ります。
短い髪が長い髪を支えるため、ボリュームが出るようになるんです。
トップの立ち上がり、後頭部のふんわり感を出したいときによく使います☆

色々な使い方をできるのが、レザーの良いところなんですよ♪
毛先を柔らかく動かせる

髪が硬い方や太い方は、毛先がピンピンになりがちです。

これはその人の髪質なので、普通にカットしてもどうすることもできません
しかし、レザーで髪を先細にカットすれば、柔らかく動かすことが可能になるんです☆
毛束感が作りやすい

レザーの刃は、カットできる場所とできない場所に分かれています。
髪をスライドするようにカットしたら、極端な話それだけで毛束感ができちゃうんです♪
こんな感じでレザーを使えば、束を作りやすいというわけです。
髪のクセを矯正

髪にクセがあると、同じ方向にばかり流れてしまうことがよくあります。
その流れを、髪の長短を付けることによって矯正することができるんです☆
もちろんハサミでも可能ですが、レザーはより簡単な作業で矯正できるというメリットがあります。
ただし、うねりがキツい場合は無理ですがね・・・。

あくまでも、軽くカールしている程度に限ります
レザーカットのデメリット

レザーカットには、もちろんデメリットになるところもあります。

今後、戸惑わないためにも、ぜひ覚えておいてくださいね♪
デメリット
- ジョリジョリ音がする
- 髪が傷む場合がある
- 毛先がはねやすくなる
- 男性のショートヘアは無理
ジョリジョリ音がする

レザーカットの場合、髪を切るというよりそぐことになります。
そのため、どうしても「ジョリジョリ」という音と感触が伝わってきます。

ハサミの場合、とても心地のいいカット音がしますよね☆
「こんなジョリジョリいってて、大丈夫なの・・・?」と不安になる可能性があります・・・。
髪が傷む場合がある

レザーのカットで髪が傷む原因は、主に3つあります。

この3つが、髪を傷める原因になります
レザーを使うのにも技術がいるため、理美容師の腕にかかっているところはありますよ!
刃をあてる角度が悪い

髪に対して、刃のあたる角度がキツくなればなるだけ、髪をぶつ切りにしていることになります。
無理な力が加わるため、必然的に髪が傷みます。
例えば、ひげ剃りを考えてみてください。
かみそりの刃は、絶対寝かせて剃りますよね!?
刃を立てれば肌を傷つける可能性があり、ヒゲをうまく剃ることもできないからです。
レザーカットも、刃を立ててカットすれば、髪を滑らかにそぐことなんてできないんです!

だから刃の角度は重要なんですよね
古い刃を使っている

レザーは、替え刃式になっています。
時間が経ったものや使い古した刃では、切れ味が落ちてしまいます。

こんな刃を使っていては、髪もそりゃ傷みますよ
定期的に新しい刃に変えることで切れ味を維持し、髪に負担をかけずにカットできるというわけです!
適度に髪を濡らしていない

髪を濡らさずにカットしてしまうと、髪が傷みます。
ハサミならスパッと切るだけですが、レザーカットは滑らせるようにカットしなければいけないからです。

濡れていればスムーズに運行できる為、髪に負担もかからないんですよ!
ビシャビシャでは切れないので、適度に濡らすことが大切になります。
毛先がはねやすくなる

髪の表面をたくさん削ってしまうと、短い髪がぴょんぴょん飛び出て、はねたようになります。

はねさせたい人には良いんですが
まとまりやすくしたい方にとっては、デメリットになります。
内側をメインに毛量調整すればそんなことは無いんですが、全体的にレイヤーを入れてしまうとこうなります。
※レイヤー・・・髪に段差をつけること。髪の下が長く、上が短くなるスタイル。
どんな髪型にしたいのか、きちんと理美容師さんと相談することが大切ですよ☆
男性のショートヘアは無理

スライドさせてカットするため、短い髪にレザーカットは向いていません。

むしろ男性のショートヘアにレザーカットをしても、意味がないんです
男性のショートヘアは、ハサミで綺麗にカットしてもらった方がベストです♪
まとめ
レザーカットは、かみそりのような刃でカットする技法です。
メリット
- 髪の収まりが良くなる
- ボリュームダウン
- ボリュームアップ
- 毛先を柔らかく動かせる
- 毛束感が作りやすい
- 髪のクセを矯正
デメリット
- ジョリジョリという
- 髪が傷む場合がある
- 毛先がはねやすくなる
- 男性のショートヘアは無理
ハサミでは出せない、毛先のニュアンスを作ることができます。
あなたが今まで体験したことがないヘアスタイルを楽しめるかもしれません♪
もし、レザーカットを試してみたい方は、理美容師さんにお声がけしてみてはいかがでしょうか☆

あなたの髪質に合わせて、使うべきか判断してくれるはずですよ♪
というわけで、今回は「レザーカットのメリットとデメリット」について解説しました。
レザーカットがどういったものなのかイマイチよくわからなかった人は、レザーの用途を覚えておきましょう☆