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- 刈り上げしたいときはどっちにいけばいいの?
- 思った刈り上げにしてもらえない・・・
- なんで理容師と美容師は切り方が違うの?
- どっちのお店に行こうか迷っている
- プロに違いを聞いてみたい!
「理容師、美容師ともに髪を切るプロなのに、なんで切り方が違うの?」と思ったことありませんか!
言われれば、刈り方は一緒でもよさそうです
刈り上げに関しては、理美容師によって技術的な違いがあるのは確かです。
「どうして仕上がりが違うの?」と思っているあなたのために。
今回は、「理容師と美容師では、なぜ刈り上げの仕上がりと切り方が違うのか?」について解説します。
この記事を読めば、あなたが理想としている切り方が上手なのはどっちのなのか、知ることができます☆
結論から先に言うと、刈り上げの切り方が違う理由はこちらです↓
「理容師」⇒ 刈り上げをしっかり習う
「美容師」⇒ 独自に勉強する
この違いが、切り方の違いと仕上がりの違いに直結しているんです!
理容師と美容師の違い
同じ髪を切る職業でありながら、理容師と美容師では資格がまったく違います。
切り方が違うのは、お客様に求められている仕上がりが違うからでもあるんです!
そこを、まずは解説していきたいと思います☆
理容師の場合
理容師は、男性の髪を切る職業としてはじまりました。
鎌倉時代に、武士の髪を整えていたことが理容師の発端といわれています。
この時代から、髪を刈りこんできれいに整えられる技術が求められていたんです。
こうした流れが、今の理容業にも受け継がれているというわけです
つまり、理容業は「髪をきれいにし、容姿を整えること」を目的とした職業なんです。
美容師の場合
美容師は、女性の髪を結いあげる職業としてはじまりました。
江戸時代に、女性の髪をきれいに仕上げていたことが美容師の発端といわれています。
つまり、髪を結って女性を美しく見せることが求められていたんです。
このように、美容業は「髪をきれいにし、容姿を美しくすること」を目的とした職業なんです。
理美容師それぞれ、はじまりからすでに求められた技術が違ったというわけです!
理容師は刈り上げが国家試験
理容師の国家試験は、筆記、刈り上げの実技、シェービングの実技があります。
専門学校で習うカット技術は、必然的に刈り上げがメインになるんです!
刈り上げといっても、ただ単に刈り上げるだけではありません。
「高さ」「面のきれいさ」「自然な髪のつながり」「適切な角度」などが求められます。
ひとつの刈り上げを作り上げるのに、細かく勉強しなければいけないんです。
最終的に、バリカンを使いきれいに刈り上げることができるようになって、はじめて理容師になれるというわけです☆
美容師は刈り上げを独自で習う
美容師の国家試験は、筆記、レイヤースタイルのカット、ワインディングorオールウェーブセッティングの実技になります。
基本的に美容師は、女性の髪をカットするために覚える技術を習うというわけです!
このことからもわかるように、美容師の資格を取るのに刈り上げの技術は必要ないんです。
つまり、刈り上げは美容院へ勤務してからお店の練習会などで覚えることになります。
えぐる刈り上げは美容師が得意
えぐるような刈り上げは、実は美容師のほうが得意です。
「理容師は刈り上げをしっかり習ってるのになんで?」と思うはずです
理容師は、刈り上げを習う際に「えぐるような刈り上げはしてはいけない!」と教えられているからです。
つまり、刈り上げ理論でいえば、えぐった刈り上げはスタイルとして見栄えがよくないということになるんです。
忠実な刈り上げを目指す理容師にとって、えぐるように刈り上げること自体、体が拒否してしまうというわけです。
だからといって、できないことはありませんが
一方、美容師は刈り上げに対して独自性があります。
刈り上げというスタイルを、しっかり勉強してきたわけではないからです。
考えも柔軟なため、いろいろな形を作り上げることができます!
「こんな刈り上げもいいんじゃない!」みたいに、イメージを膨らませることが簡単にできちゃうんです
結果、えぐるように刈り上げることも抵抗なくできるというわけです☆
また、バリカンのみで刈り上げるというのも、美容師ならではかもしれません。
理容師の場合、バリカンを入れた後にハサミで刈り上げる流れが当たり前としてあるからです。
刈り上げは、そういうものだと教えられるんです
きれいに刈り上げるために、美容師はバリカンを上手に使っていると言えます。
スッキリした刈り上げは理容師が得意
理容師が得意な刈り上げは、すっきりとした刈り上げです。
どんな道具を使って、どんなシルエットに整えればいいのかしっかり勉強しているからです。
髪のつなぎ目部分もきれいに整えられます。
きれいなグラデーションの刈り上げを望むのであれば、理容師がおすすめです!
フェードカットのような刈り上げを望むのであれば、理容師をおすすめします
理想のスタイルによってお店を使い分ける
刈り上げは、理容師、美容師ともにできることは確かです。
しかし、刈り上げの中でも得意不得意のスタイルがあることだけは理解しておいてください。
美容師は、独自性に富んでいるため最先端の髪型が得意です。
理容師は、昔からある技術を引き継いだ職人技が得意です。
どちらも技術はあるので、あなたがしたい髪型に合わせてお店を使い分けるのがベストです!
〈まとめ〉どちらも日々スキルアップしている!
理容師は「髪をきれいにし、容姿を整えること」を目的とした職業。
美容師は「髪をきれいにし、容姿を美しくすること」を目的とした職業。
きっちり仕上げるか、華やかに仕上げるかの違いで切り方も変わってきます。
とくに、刈り上げに関してはその差が大きく現れます。
理容師は、国家試験の実技が刈り上げなので、基本に忠実なきれいな刈り上げを習います。
美容師は、国家試験の実技がレイヤースタイルなので、刈り上げはお店で働くようになってから学びます。
美容師は型にはまることなく、独自性に富んだスタイルに仕上げることができるようになるというわけです!
美容師は、独自性に富んでいるため最先端の髪型が得意。
理容師は、昔からある技術を引き継いだ職人技が得意。
こんな感じで覚えておきましょう☆
どちらも日々スキルアップしていることはたしかなので、安心して刈り上げを頼んでみましょう!
というわけで、今回は「理容師と美容師では、なぜ刈り上げの仕上がりと切り方が違うのか?」について解説しました。
刈り上げをしたいときの、参考になれば幸いです。