- 気付いたら足の裏にほくろがあった
- ほくろじゃなくてガンなんじゃないの・・・
- ほくろって自分で取れるの?
- 何科を受診すればいいかわからない
- 実際にホクロができた人の意見を聞いてみたい
「足裏のほくろは、あまり良いものではない」と、認識している人はたくさんいます。
私もいつの間にかそんなイメージを持っていました
「本当に悪いものなの?」「それとも心配いらないの?」と疑問に思っているさなか、あなた自身にほくろができたら、それは焦るはずです。
そこで、今回は「ほくろとガンの見分け方」について解説します。
この記事を読めば、ほくろとガンの見分け方がわかるだけでなく、皮膚科での処置の仕方も詳しく知ることができます。
私の身近な人の体験談も踏まえつつ解説していくので、参考にしてください
子供の場合、靴が大きすぎて摩擦が起こると、ほくろができることもあります。
足の裏もほくろはほくろ
足の裏にほくろができたからといって、必ず悪性かというと決してそうではありません。
どこにできても、ほくろはただのほくろだからです。
体のどの部分にもできるものなので、足の裏も例外ではないんです
私の身の回りでも、足の裏にほくろができた人がいます。
「気付いたらあった」という感じで、いつできたか分からないと言っていました
足の裏のほくろは、中々見つけることができないのが特徴といっていいでしょう。
こちらがほくろの写真です。
だいたい、1~2㎜程度でしょうか
気になり皮膚科を受診したところ、普通のほくろということでした。
足にできたからといって、焦る必要はありません。
ほとんどが良性なので、過度の心配はしないで下さい。
気持ちを落ち着かせ、皮膚科を受診しましょう。
ほくろができるのは、靴の刺激が原因
足裏にほくろができるのは、靴の摩擦や靴下の擦れによる外部刺激がほぼ原因と言われています。
サイズの合っていない靴を履くと、中で足が動いて摩擦が起きます。
こういったことが原因で、ほくろができるんです
紫外線にあたることの少ない足裏の場合、外部刺激でほくろができてしまうということを覚えておきましょう。
足裏のほくろは癌化しやすいのも事実
足裏のほくろのほとんどは良性ですが、外部刺激により癌化することがあります。
他の場所よりも外部刺激を受けやすい(靴の摩擦や靴下の擦れなど)ため、悪性黒色腫(メラノーマ)になりやすいんです。
日本人の悪性黒色腫の約4割が足裏という報告もあります。
これが、いわゆる「足の裏のほくろは癌だ!」という認識を生んだんでしょう
たしかに、外部刺激はほくろを癌化させることはありますが、必ずそうなるとは限りません。
小さいほくろの場合は、ほぼ心配ありません。
どうしても心配な方は、皮膚科を受診し適切な診断をうけることをおすすめします。
自分でほくろを取ろうとしない!
ほくろができはじめの頃は、小さく皮膚の表面にポツンとあるように見えます。
そのため、「自分でも取れるんじゃないか?」と思いがちになります。
まれに、かみそりや針などで傷つけて取ろうとする方がいますが、これは絶対にしてはいけない行為です!
ほくろはこのような行為で取り除けませんし、むしろ刺激を与えることで癌化してしまう恐れがあるからです
と言いながら、実は指にできたほくろを針で取ろうとしたことがあります・・・。
髪の毛が刺さっていたと勘違いしてやってしまったんです
ほくろが気になり取りたいと思うのであれば、皮膚科できちんと切除してもらいましょう。
自分で取ることは、してはいけません。
皮膚科での、ほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)の見分け方
癌(悪性黒色腫)かどうか見分けるためには、いくつか基準があります。
- 短い期間に急激に大きくなっていないか
- 大きさが6㎜を超えていないか
- 左右非対称の形をしていないか
- ほくろの境目が薄くぼやけていないか
こういったことが、一般的な基準になります。
医師に「経過観察してください」と言われた場合は、このようなところを注意して観察しましょう
ダーモスコピー診断
皮膚科では、ほくろと悪性黒色腫を明確に判断するため「ダーモスコピー」※という診断が普及してきました。
ダーモスコピー
ダーモスコープという、特殊な拡大鏡のついた写真機でほくろを拡大撮影します。
今までよりも、より明確に悪性黒色腫の判断をすることができる診断方法になります。
医師も、有力な情報を集められるようになったため、より正確な診断をできるようになりました。
ダーモスコピーを希望する方は、まずは最寄りの皮膚科に問い合わせてみましょう。
ダーモスコープがない皮膚科もあるので
ダーモスコピーについて詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
足裏のほくろは皮膚科で除去手術できる
ほくろの大きさの有無に関わらず、気になる方は皮膚科で切除してもらうことができます。
癌化しやすいのは成人してからできたほくろですが、子供の足にもほくろはできます。
後々癌化するかもしれないと不安な方は、切除することも選択肢にいれてみましょう
ただし、足の裏の麻酔注射はかなり痛いです。
小学生のお子様は、中学生になってから切除することを勧められることが大半です
※部分麻酔をして切除するのが一般的なので、手術というかたちになります。
この程度のほくろの場合、通常10分~20分程度で手術は終わります。
その日のうちに帰ることもできますし、3~4日走るなどの激しい行動を控えれば、傷も早く治ります
小さいほくろのほうが治りも早く、傷も残りにくいです。
とにかくほくろを取りたい方は、早めに医師に相談してみてはいかがでしょうか。
※手術は平日のお昼にやる皮膚科もあります。
お子様の場合は、夏休みや冬休みなど長期休暇を利用することをおすすめします。
〈まとめ〉焦らず気持ちを整理して皮膚科を受診しよう
足の裏にできるほくろのは、ほとんどが良性といっても過言ではありません。
外部刺激などにより癌化することは確かにありますが、必ずなるとも限りません。
焦らず、気持ちを整理して皮膚科を受診しましょう。
日本人の場合、悪性黒色腫の発生場所は足の裏が比較的多いことから「足裏のほくろは危ない」という認識になったと推測します。
ほくろができても、きちんと観察や処置をすれば問題ありません
気になる場合は、自分で何とかしようとせず、皮膚科できちんと診断してもらい適切な処置を受けましょう。
こどもの足にほくろができてしまうのは、ほとんどが靴のサイズが合っていないことが原因です。
※こどものほくろは、ほとんとが良性です。