親に連れられ、小さいころから通っていた理容室。
慣れ親しんだお店は、安心感がありリラックスして行けるのではないでしょうか。
ただ、異性のことが気になりはじめる年ごろになると「美容院でモテ髪にしてもらいたい!」という気持ちも現れます。
「美容院のことを詳しく知りたい!」と思いはじめたあなたのために。
今回は、「美容院と理容室の大きな違い」について解説します。
この記事を読めば、ほんとうにあなたに合っているお店がどちらなのかを知ることができます☆
納得したお店に行くことが一番なので、しっかり違いを確認しましょう!
予約の有無
理容室の場合
理容室は、基本予約なしでいつでも来店できます。
ただし、混んでいて待たなければいけない場合があります。
来店した順番なので、そこは仕方がありません
待つことが嫌なときは、用事を足してきたあとに改めて来店することもできます。
自由という面では理容室かもしれません☆
美容院の場合
美容院は、ほぼ予約制です。
予約時間に行けばすぐに通してもらえるので、待つことはありません
ただし、当日に体調不良や急な用事が入った場合、キャンセルまたは予約の変更をしなければいけません。
事前準備が必要という面では少し大変ですが、当日のスケジュールを組みやすいことが美容院のいいところです☆
飛び込みで行くことも可能ですが、予約状況によって断られることはあります
店内移動の有無
理容室の場合
理容室の場合、一度椅子に座れば移動することはありません。
シャンプーする際は、椅子周りにシャンプーボール(可動式のシャンプーユニットなど)を設置し洗髪します。
鏡の前にシャンプーボールがあったりもします
シェービングの際も、椅子が倒れるのでその場でシェービングを行えます。
「理容室の椅子は座り心地がいいから好き!」というお客様も結構います
椅子が可動式になっているため、すべてその場で施術してもらえるというわけです☆
気持ちよく寝ていたい方、移動が面倒だという方は、理容室がおすすめです。
美容院の場合
美容院の場合、シャンプーブースやエステルームを専用に設けていることが多く、施術のたびに移動します。
特別感があり、お客様に満足してもらえるスペースになっています
シャンプーにかける時間も長くとり、リラックスを目的としています。
お店によっては、照明を落としてリラックス効果をアップさせているところもあります♪
最高のリラックスタイムを味わいたい方は、移動して専用スペースを利用する美容院をおすすめします☆
シェービング(お顔そり)の有無
理容室の場合
理容室の最大のウリといってもいいのが、シェービングです。
ヒゲを剃るだけでなく、額、目の周り、耳のうぶ毛など、あらゆるところをきれいに剃ってくれます。
プロのシェービングには、ピーリング効果(肌の古い角質を除去する)があります。
スキンケアにも最適なんです☆
シェービングの技術は理容師しかないため、お顔そりをしてほしいなら理容室を選びましょう。
美容院の場合
美容院では、シェービングをしてもらうことはできません。
美容師法で定められているため、剃ってほしいと頼んでも断られるので注意しましょう。
そもそも、シェービングの技術を学んでいないので無理です
ただし、近年になって「女性の化粧に伴う顔のうぶ毛剃り」は容認されました。
女性なら軽いシェービングをしてもらえますが、男性のシェービングはやはり完全にNGというわけです。
お顔そりを重要視しない男性は、美容院でOKです
外観の違い
理容室の場合
理容室といえば、外にクルクル回っているものが特徴的です。
「サインポール」といって、理容室ですということを伝える役割を担っています
色の構成は「赤・青・白」が一般的で、意味は「赤=動脈 青=静脈 白=包帯」です。
これは、遠い昔に理容師が外科の手術に携わっていたためです。
医療が発展していなかった当時、刃物の取り扱いになれていた理容師が、外科医の助手を担っていたんです。
このような経緯から、理容室にはサインポールというものができたというわけです。
美容院の場合
美容院は、ガラス張りのきれいな外観が多いです。
閉塞感がなく、開放的な印象を与えてくれます
おしゃれ好きな人は、お店に入るだけでワクワクしてしまうことでしょう♪
外観を見てお店選びをしたいなら、断然美容院のほうが目につくはずです☆
シャンプーの仕方
理容室の場合
理容室には、スタンドシャンプーというものがあります。
シャンプークロスを巻いたら、椅子に座ったまま洗髪をするんです!
はじめはびっくりするでしょうが、これが理容室のシャンプーの仕方です。
洗い流す際は、前かがみになり頭を下げた状態で流します。
家で洗うときの態勢に似ています
短時間でサッと終わり、最後に温かいタオルで顔を拭いてもらえるメリットがあります!
とにかくサッパリしたい方は、この洗い方をおすすめします。
最近では、サイドシャンプーやバックシャンプーをメインにしている理容室もたくさんあります。
美容院の場合
美容院は、サイドシャンプーかバックシャンプーです。
女性をメインにはじまった美容院は、化粧をしたお客様のお顔を濡らさないためこのような洗い方になりました。
仰向けに寝てリラックスした状態でシャンプーをしてもらえるので、最高の癒しになります☆
シャンプーメニューに力を入れているお店も多く、時間をかけて頭皮マッサージをしながら洗髪をしてもらえます。
ゆっくりと癒しの時間を味わいたい方は、美容院がいいでしょう。
カラーやパーマ
カラーやパーマは、理美容室ともに施術してもらえます。
白髪染めもありますし、おしゃれカラーもやってもらえます☆
大きな違いは、使用する薬剤のバリエーションの数です。
個人的な感想ですが、美容院のほうがカラーバリエーション豊かな薬剤をたくさん仕入れているように思います。
カラー需要の多い美容院だからこそ、たくさん準備する必要があるというわけです。
美容院と理容室では、仕入先のディーラー(品物の仕入先業者)が全く異なります。
これは、ディーラーが取引先や売り込む店舗をわけて営業しているからです。
美容業界を専門にしているディーラー、理容業界を専門にしているディーラーと分かれているので、扱っている薬剤も若干の違いがあります。
パーマの場合は、薬剤に違いはほぼありません。
あとは、そのお店の美容師、理容師の腕次第です
自分好みにしてくれる技術者(理美容師)を選べばいいというわけです。
値段について
「美容院は高い」というイメージを持っている方も多いはずです。
実は、そんなことはありません!
自分の希望をちゃんと伝えれば、それ相応の値段になります♪
理容室の場合
理容室は、値段設定が明確です。
基本的には、『カット+シャンプー+シェービング+マッサージ+ブロー』といった一連の流れがすでに決まっているからです。
- 「今日はどのようにしますか?」
- 「こんな感じにカットをお願いします!」
- 「わかりました!こういう感じですね!」
この流れで先ほどの一連の作業がはじまります
あとは最後まで身を任せれば、終了というわけです☆
これで、だいたい4,000円くらいが相場ではないでしょうか。
美容院の場合
美容院は、指名料がある場合があるので、根本的に高くなる可能性はあります。
それ以外にも、料金が高くなるポイントがあるんです。
それは、オプションの有無です。
オプションをつけずに、そのままでいいということをきちんと伝えられれば、料金は抑えられます。
- 「今日はどのようにしますか?」
- 「こういう感じでお願いします!」
- 「わかりました!このような感じですね!」
ここまでは理容室と一緒ですが、この先にポイントがあるんです!
- 「カラーをすると、髪型がもっと映えますよ!」
- 「カラーのもちをよくするためのシャンプーメニューがありますが、どうしますか?」
このように、おすすめを紹介してくれるんです☆
「そっか。じゃあお願いします!」といった流れがここで生まれるわけです。
値段が高いと思われがちなのは、オプションをつけているからというのも、一つの原因なんです。
基本的な料金は、理容室とさほど大きな違いはありません。
むしろ、カットのみなら美容院のほうが安いこともあります☆
料金が気になるようであれば、オプションを追加せず自分の希望に沿った流れでやってもらいましょう!
喫煙について
昨今、飲食店でも喫煙スペースが取り沙汰されるようになりました。
これは理美容業界にも関係していることで、今では美容院の大多数が禁煙となっています。
「あの美容院、カラーの放置時間にたばこ吸いたいって言ったら、外の喫煙スペースに案内してさぁ。寒くて風邪ひきそうになったわ!」なんていうお客様もいました。
このように、美容院では基本室内での喫煙は認めていないんです。
一方、理容室の場合は、まだ待合室での喫煙が認められている店舗が多いようです。
たばこを吸うことに肩身の狭い思いをしている人は、理容室の方がいいかもしれません。
〈まとめ〉自分に合ったお店に通うのが一番!
美容院、理容室ともに、いいところはたくさんあります!
違いを理解し、あなたに合ったお店がどちらなのかを決めましょう。
なんだかんだ言って、自分が信頼できる理美容師さんのところへ通うことがベストなんですが♪
「理容室だからおしゃれになれない」「美容院だからおしゃれになれる」という考えはなくして検討しましょう☆
最近は、サインポールを設置していないおしゃれな理容室も増えてきました。