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- 帳簿をつけたことがないから心配
- なにをどう経費にすればいいかわからない
- 独立する時のために知っておきたい
理容室や美容院を個人経営していくうえで、経費をしっかり計上することは重要になります。
あなたの所得は、「収入ー必要経費=所得」で決まるからです
所得が多ければ、それだけ納める税金が増えます。
つまり、収入に対してしっかり経費を計上できなければ、納める税金が多くなるというわけです。
なので、正しく経費を計上することはとっても重要なんです!
そこで今回は、「理容室、美容院の経費ってどんなのがあるの?」をテーマに解説します。
理美容業界に従事して20年余の私の実情をもとに、だいたいの経費科目を紹介します。
何がどういった経費で落とせるのか、参考にしてください!
経費とは
経費とは、「経常費用」の略称です。
つまり、理容室や美容院を経営して収益をあげるために使った費用のことです。
経費に計上するには、一旦自分の財布からお金を払う必要があります。
かかった金額を経費として申告することで、あなたの正確な所得が決まるというわけです。
「収入ー経費=あなたの手元に残った正確な所得」という風になります!
収入に対してかかった経費が多ければ、必然的に所得にかかる税金が減ります。
主に、所得税の減少が見込めるようになるんです。
間違えないでほしいのは、「経費で落とす=お金がそっくり返ってくる」ということではありません。
あくまでも、確定申告をする際に税金が軽減されるという意味です。
まずは、ここをしっかり理解しておきましょう!
1月~12月までのあなたの所得から、納める税額を決定するために行うもの。
毎年必ず申告しなければいけません。
理美容室の経費【ざっくり一覧】
ここから、理美容室経営でかかる経費はどんなものがあるのか、ざっくり解説します。
自分のお店でかかっている経費をもとに解説するので、ざっくりになりますがご了承ください
「こんなのがこういった経費になるんだ~!」程度に参考にしていただければ幸いです☆
※ ここでは青色申告をもとに解説します
固定費
固定費とは、毎月一定の金額を必ず払う費用のことです。
主な経費はこちら↓
- 地代家賃
- 給料賃金・専従者給与
- 水道光熱費
- 通信費
- 広告宣伝費
- 組合費
地代家賃
お店を賃貸で借りる場合、毎月払うお金を地代家賃(ちだいやちん)として経費で計上することができます。
お店兼自宅として借りた場合は、全額を経費として計上できないので注意しましょう。
給料賃金・専従者給与
「スタッフの給料は給料賃金」、「働いている家族に対しての給料は専従者給与」として、経費で計上できます。
水道光熱費
電気、ガス、水道代は、経費として計上することができます。
通信費
ネット料金、電話代、スカパーなどの衛星放送費などは、通信費として計上することができます。
ただし、店舗で使用しているのものみなので注意しましょう!
広告宣伝費
ホームページにかかるサーバー・ドメイン料、DM、チラシなどは、広告宣伝費として計上することができます。
組合費
理容組合、美容組合に加入している場合、組合に納める費用を経費として計上することができます。
変動費
変動費を簡単に説明すると、毎月変動する費用のことです。
主な経費はこちら↓
- 消耗品費
- サービス費
- 接待交際費
- 旅費交通費
- 修繕費
- 雑費
消耗品費
お店で使う様々なものが、消耗品費として計上できます。
<例>
ほうき、洗剤、マスク、モップ、入り口に敷くマット、ばんそうこう、手指のアルコール消毒 etc
とにかく、お店で使うものは消耗品費として計上しましょう!
サービス費
お客様に提供するために購入したものは、サービス費として計上することができます。
<例>
本、雑誌、コーヒー、お茶、お菓子 etc
接待交際費
お客様の接待で使った費用は、経費として計上することができます。
売り上げに関係してくることであれば、経費にできます!
<例>
お客様との飲食、ゴルフ、お祝い金、香典 etc
旅費交通費
「お店の売り上げのため」「理美容の技術を向上するため」に遠方へ出かけた時の費用は、旅費交通費として計上することができます。
<例>
講習会にいくための高速代、ガソリン代、旅費 etc
修繕費
店舗や備品を直すためにかかった費用は、修繕費で計上することができます。
<例>
ドアの修理、窓の修理、カット椅子の修理、床のはりかえ etc
雑費
少額で突発的にかかった費用は、雑費で計上することができます。
消耗品費と同じような使い方をする科目です
<例>
ゴミ処理代、各手数料、コピー代 etc
減価償却費について
減価償却は、お店の資産として長く使用できるものにかかった費用を、数年に分割して経費で計上することをいいます。
対象になるのは、使用期間が1年以上で取得価格が10万円以上のものになります。
<例>
内装工事、トイレ工事、外壁工事、給排水電気工事、ボイラー、エステマシーン、エアコン、パソコン、電動イス etc
建物、設備、備品、工具などは、減価償却費として計上しましょう!
私生活にかかったお金は経費にならない
理美容室を経営しているからといって、私生活にかかったお金は経費にすることはできません。
毎日の食費、携帯代、家具の購入、などは含まないんです
あくまでも、お店を経営していく上で必要な経費のみです。
お店のお金と私生活のお金は、別で管理しておくと計算しやすくなります☆
インチキは税務調査でバレる
なんでもかんでも経費で計上していると、税務調査で指摘されることがあります。
税金をきちんと納めているか所得確認をするために、お店に調査員が入ること
申告の参考となった、帳簿、レシート、領収書などの提出をお願いされます。
過去のレシートや領収書をみて、正確な経費としてみなされない場合は、税金の誤差分を支払うことになるんです
「じゃあ、レシートとか捨てちゃえばわからないじゃん!」と思うかもしれませんが、それが一番ダメです!
レシートや領収書などは、7年間保管しなければいけない決まりになっているからです。
保管していないことが分かった場合、正確な経費がわからないとみなされ、申告した経費よりも少なく見積もられることになります。
結果、所得にかかる税金の支払いが足りないことになり、追加で徴収されてしまうというわけです。
どちらにしても、ごまかそうとすると最終的に損をすることになります。
経費はきちんと正確に計上するようにしましょう!
計上できるかわからない場合は問い合わせる
「これはお店の経費にできるかな?」と悩むことはよくあります。
私もいまだにどうすればいいのか、わからなくなるときがあります!
わからない時は、青色申告会、商工会、税務署などに問い合わせしましょう。
「経費として認められるのか?」「科目は何にすればいいのか?」をきちんと教えてくれます。
迷った時は自分で判断せず、プロに聞くことで正確に経費の計上することができます。
〈まとめ〉正しく経費計上してクリアに営業しよう
経費とは、「経常費用」の略称です。
理容室や美容院を経営して収益をあげるために使った費用のことです。
収入に対してかかった経費が多ければ、必然的に所得にかかる税金が減ります。
正しく申告して、税金を減らせるように努力しましょう☆
理美容室にかかる経費をざっくり紹介するとこちらになります↓
固定費
- 地代家賃
- 給料賃金・専従者給与
- 水道光熱費
- 通信費
- 広告宣伝費
- 組合費
変動費
- 消耗品費
- サービス費
- 接待交際費
- 旅費交通費
- 修繕費
- 雑費
減価償却費とは、お店の資産として長く使用できるものにかかった費用を、数年に分割して経費で計上することをいいます。
対象になるのは、使用期間が1年以上で取得価格が10万円以上のものになります。
建物、設備、備品、工具などは、減価償却費として計上しましょう!
なんでもかんでも経費で計上していると、税務調査で指摘されることがあります。
税金を追加徴収されることがないよう、私生活の経費は計上しないようにしましょう。
わからないことがあれば、青色申告会、商工会、税務署などに問い合わせてください。
「経費として認められるのか?」「科目は何にすればいいのか?」をきちんと教えてくれます
ということで今回は、「理容室、美容院の経費ってどんなのがあるの?」をテーマに解説しました。
私の実情をもとに解説したので、足りないことが多々あると思います。
一般的にこういった経費があるということは理解して頂けたら幸いです☆
これから理美容室の経営を考えている方は、少しだけ参考にしてください