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- 美容師としてずっと生活していけるか不安
- 平均的なキャリアの長さを知りたい
- 定年制度みたいなのはあるの?
- 歳を取ると美容師の需要はなくなる?
- 美容師として働き続ける意欲を持ちたい!
美容師という職業は、世間から華のある職業として見られています。
おしゃれでカッコいい(カワイイ)人がたくさんいる業界なので☆
若い世代から憧れの強い美容師ですが、必ずしも将来を確約された職業ではないこともたしかです。
誰もが最後まで順風満帆というわけにはいかないんです
年齢を重ねるにつれ、働ける場が少なくなる現実があります。
「せっかく美容師の道を歩んだんだから、できる限り続けたい!」と思っているあなたのために。
今回は、「美容師としてのキャリアプランニング」についてアドバイスします。
この記事を読めば、将来的にどういった道で美容師を続けていけばいいのかイメージできます。
何歳まで働けるか不安な方は、美容師としての人生設計を見直す機会にしてください。
やる気さえあれば、ずっと美容師は続けらます!
美容師の平均的なキャリアスパンと年齢制限について
美容師の離職率はとても高く、働きはじめて3年以内に辞める割合が約8割といわれてきました。
そのため、美容師の平均的なキャリアスパンを算出すると約5年程度と短めになります。
※厚生労働省の統計による
ただし、早くに辞めた人の勤続年数が含まれているので、これからも働き続けるであろうあなたには該当しません!
いまいち曖昧な勤続年数なので、参考にしづらいところがあります。
ここからは、「美容院で従業員(スタッフ)として働き続ける際に何歳程度まで働けるのか」について解説します。
このほうが具体的にイメージできるはずです
あなたが今のお店にいつまで勤務することができるのか、まずは理解しておきましょう。
美容院でスタッフとして働き続けられるのは長くても30歳前後
美容院のスタッフとして働き続けられるのは、長くても30歳前後までになります。
理由としては、下記が挙げられます
- 家庭を持つと収入面で苦しくなる
- 周りのスタッフが若くて気まずくなる
- お店のターゲット層に合わなくなる
- 独立しないのか聞かれるようになる
注)あくまでも個人的な見解です。
私は、独立するまでに2つのお店で働かせてもらいました。
その際、ほとんどの理美容師(10人以上)が30歳前後で卒業していったんです。
独立する人もいれば、辞める人もいました
美容師や理容師にとって、30歳前後は将来を見据えて行動する転換期なんです。
独立するにも、技術が伴いはじめたいいタイミングになります。
他の職業に転職するには、ぎりぎりの年齢というわけです。
スタッフとして勤務する場合は、長くても30歳前後までを基準に働くことがベストかと思います
店長に抜擢されれば、もっと長く働くことは可能です。
美容師の資格は一生涯
お店のスタッフとして働くには、さまざまな理由から30歳前後が目安になります。
ただ、美容師免許は国家資格です。
一度取得すれば、生涯有効な資格になります。
働く気さえあれば、何歳までも働き続けることが可能です
2021年、東京オリンピックの聖火ランナーを務めた栃木県在住の女性は、104歳でなお現役の理容師でした。
このように、「理美容師の資格による年齢制限はない」ということは覚えておきましょう。
働き続けるためのキャリアプランニングを明確にしよう!
先述した通り、スタッフとして働き続けるには年齢的に厳しい時期が必ず来ます。
美容師として生涯働き続けるために、キャリアプランニングを明確に持つことをおすすめします。
私が見てきた様々な年代の理美容師を参考に、ライフプランを提案します
あなたがこれからどういった道で美容師を続けていけばいいのか、参考にしてください。
【10代~20代後半】美容院のスタッフとして腕を磨く
10代~20代後半までは、美容院のスタッフとして働くことができます。
好きなお店で長く働きたい方は、この時期にできる限り腕を磨きましょう。
技術がつけば、お店に必要とされる存在になれます。
スムーズに将来設計ができるようにもなるので、努力する価値のある時期です。
美容師として今後苦労することが減ります!
将来独立することを考えているのであれば、少しでも資金を貯めておきたい時期でもあります。
少ない給料賃金で苦労するかもしれませんが、無駄遣いせずコツコツ貯めておきましょう。
開業資金は、日本政策金融公庫や民間金融機関から借りられます。
全額用意する必要はありません。
【20代後半~全盛期】
20代後半~全盛期までは、自分の身の丈に合った現場でお客様をもてなしましょう。
今まで働いていたお店で働き続けることは難しくなるため、新たな職場を開拓してください
- 自分のお店を開業する
- お客様の年齢層が高いお店で働く
- 親の経営しているお店で働く
- フリーランスとして働く
この時期は、あなたが美容師のキャリアとして一番輝ける時期です。
今まで培った技術で、長く理想の美容師生活を送りましょう☆
全盛期後半~後退期
年齢を重ねると、新たな顧客の獲得に苦労します。
既存のお客様だけが頼りになる時期です
あなたの収入が徐々に減少して、生活面で苦しくなる可能性があります。
全盛期後半~後退期にさしかかった場合が、最後の転換期になります。
- 収入が減っても今のお店とお客様を大切にする
- 美容院を経営する側にまわる
- 低料金サロンで働く
- 施設の訪問カットをメインにする
第一線に立ってすべての仕事をこなすことは、体力的に厳しくなる時期です。
あなたの生活ペースに合った仕事先を探すタイミングになります。
このように、あなたの年齢・収入・体調面に合わせて働き先を変えていけば、長く美容業界に従事することができます
低料金サロンなどで社員として働く場合は、定年制度通りの年齢で退職となります。
働き続けるために体のケアが大切
美容師は、体力的にきつい職業です。
- 長時間立ちっぱなし
- 腰を曲げた仕事が多い
- 食事時間が不規則になりがち
- 神経をすり減らす作業が多い
- 手荒れしやすい
若いころは何も感じなくても、年齢を重ねるごとに体の不調が身に染みてわかります。
腰痛・ひざの傷み・内臓の不調による体調不良など、さまざまなことが起こります
美容師として長く仕事をしていくためにも、体のケアはとても大切です。
日ごろからのケアのほかに、年に一度の定期健診も受けるようにしましょう。
〈まとめ〉将来的に働き方の選択肢を多く持っておくと安心
厚生労働省の発表では、平成11年度以降から美容院の店舗数は毎年増加しています。
令和3年度の統計では、全国に26万店舗以上の美容院があります。
美容院は増加傾向にある中で、日本の人口は減少の一途を辿っています。
お客様を獲得すること自体、大変になってきているんです
若いお客様をターゲットにしている美容院は、厳しい生存競争に勝たなければいけません。
将来的に息詰まることも想定して、働き方の選択肢を多くもっておくと安心です。
年齢や体力面を考慮して、あなたなりに長く続けられるキャリアプランニングをしていきましょう!
だからといって、何歳まで働けるかばかりに囚われず、自身のやりたいことに向かってつき進むことがなにより大切です。
ポジティブな気持ちをもって、これからも働いてください☆
あなたなりに満足できる美容師人生が一番なので!
というわけで、今回は「美容師としてのキャリアプランニング」について解説しました。
当ブログでは、理美容師に関するさまざまな疑問や悩みにお答えしています。
理美容師として行き詰っていることがあれば、ほかの記事もぜひ読んでみてください
全盛期と表現したのは、何歳までとはっきり決めることはできないからです。
収入が安定してあるうちが全盛期だと思ってください!