美容師や理容師は職業として儲かるのか、気になっている方へ申し上げます。
「決して高収入とは言えません!」
これは、理美容師の収入平均値に基づいて出した結論です。
20年余も理美容業界に従事してきて、こんなこと言うのもなんですが、この業界の今の現状を見ているからこそ正直に伝えたいんです!
だからと言って、決して理美容師にならない方がいいとは言いません!

むしろ、とても魅力的な職業だと私は今でも思っていますよ☆
だって自分の頑張り次第で、収入をいくらでも増やすことができるんですから♪
たしかに、会社員とは違って安定した給料をもらうことはできません。
長く勤めていれば、勝手に給料が上がることもないんです。
逆に、歳をとれば収入が減ることだってざらにあります。
それでも、一生懸命仕事に向き合えば、自ずと収入が付いてくるのが理美容師なんです!
では、「なぜ理美容師は儲からない」というのか?
正確に言えば「みんな平等には儲からない」ということです。
この業界に入ってしまえば、みんなが同じくらいの収入が確約されるものではないということです。
その辺の意味合いも踏まえつつ、「理美容師はほんとうに儲からないのか?」について解説していきたいと思います!
修業期間は、給料が圧倒的に少ない

理美容師の資格は、国家資格です。
他の職業だったら、国家資格を持っていれば初めから良い初任給をもらっていてもおかしくありません。
しかし、理美容師は20歳そこそこで就職し、10万円ちょっとの給料からスタートしなければいけないんです!
初めは見習いといった感じでサロンワークに従事するため、仕事に見合った給料しかもらえないというわけです。

これが手に職をつける上できついところですよね・・・
高校・大学・専門学校を卒業し一般企業へ就職した場合、いくら仕事ができなくても初任給からそれなりの給料をもらえます。

社会保険や、厚生年金にも入れますしね!
ここですでに周りの同世代との収入の差が生まれるわけです。
通信課程については、下記で解説しています↓
>>美容師・理容師を目指すなら通信制の方がいい!?実体験から思うこと。
雇われ店長のままでは、収入が足りない

有名店の店長ともなれば、それは確かに高収入を得ることができるかもしれません。
しかし、私が言いたいのは日本全国の美理容師の平均収入です。

特別たくさんもらっている方をここで挙げて、それが当たり前だと思ってもらうと困りますからね
あくまでも平均的に見ての回答をさせていただきます。
20代後半ともなれば、お店の店長まで上り詰める人も、ちらほら出てきます。
ここでやっと、会社勤めの同世代と同等くらいの給料をもらえるようになります!

いや、むしろ店長になれば会社員よりもいい給料をもらえるかもしれません!
大体平均30万円前後といったところでしょうか☆

あれ?結構もらうじゃん!!

そう思いますよね
でも、ここから引かれる費用がたくさんあるんです
確かに30万円以上の給料をもらえると聞くと多いように思いますが、これが企業の給料ならたしかに問題ありません。
しかし、理美容室のほどんどが、個人事業主が経営しているお店なんです。
つまり、保険、年金、住民税などはすべて自分で支払わなければいけないというわけです!
手取りの給料からこれらの費用を差し引いたほか、通勤費やお昼代なども引くと、決して多い給料とは言えませんよ!
そうこうしているうちに年齢も30代に入り、一般企業に入った同世代は役職手当などの昇給がプラスされます。
ですが、理美容室の雇われ店長のほとんどは昇給がないんです。
結果的に、数年後にはまた給料が逆転してしまうというわけですよ・・・。
何歳まで店長を続けるのかという見極めが大事になりますが、ずっと雇われ店長では収入が伸びないということです。
独立し、開業しても収入は安定しない

収入を伸ばすのに手っ取り早い方法が「独立して開業する」ことです!
従業員として勤めていた時は「給料」という形で毎月お金が支払われるわけですが、開業することによって個人事業主となります。
個人事業主になれば、お店の売り上げから諸経費もろもろを差し引いた金額が収入になるんです!
要は、お店で稼いだお金はすべてあなたのお給料として返ってくるというわけです☆

これなら一気に収入も増えますよね♪
しかし、これはあくまでも開業してからすぐに利益を出せる人の場合です。
実は、開業したほとんどの方が初めは収入が減ってしまいます・・・。
店舗を出すときにかかった備品の費用や、店舗の賃貸料などが大きくのしかかるからです。
>>理容室、美容院経営で知っておきたい!経費として計上できるものとは
初めから収入が増えるとは限らず、むしろ減る可能性があるというわけです。

新規のお客様の獲得も、今のご時世かなり厳しいものがありますし・・・
開業すれば収入が増える可能性はありますが、安定して稼げないこともあるということを理解しておきましょう。
歳をとると、若い顧客の獲得が大変になる

50代60代の会社員ともなれば、会社の重役を任され収入もピークを迎えます。
しかし、理美容師の場合は違います!
年齢を重ねるごとに、若年層の新規顧客獲得が難しくなり始めるんです。
結果、既存のお客様からの収入が大半になります。
社会では一番収入がピークになる年代で、理美容師は収入が伸び悩むことがあるというわけです。

これらのことを考えると、生涯年収は果たして会社員よりも多いのか?と疑問が浮かんでしまうんですよね
儲ける方法

理美容師が儲ける方法は、とても簡単です!
- 根本的に理美容師としての技術を上げる
(コンテストなどに出るのもいいでしょう!) - 人が多い場所で開業する
(立地条件が重要ということです!) - とにかく一生懸命仕事に励む
(お客様としっかり向き合い仕事をすること!) - お店の色を見つける
(売りとなるものをしっかり持つこと!)
これらを実践すれば、あなたも理美容師としてしっかり稼ぐことができます☆
要は、「理美容師になれば一定の収入が得られる」という考えを捨てればいいというわけです。
「中途半端な気持ちで一生続けられる職業ではない」と思っていただけるといいですかね!

実際、離職率が高い業界なのは事実なわけで・・・
理美容師の仕事を辞めたあと、どのような仕事に就けるか気になる方は下記をご覧ください。
>>【美容師をやめたい人】転職した人のその後教えますよ!実話 7選
まとめ
理美容業は、頑張った人のみ稼ぐことができる職業です!
資格を取ればみんなが稼げるといった職業ではありません。

仕事に見合った収入しか入ってこないと思ってもらうとわかりやすいですかね!
安定した給料を求めるのであれば、会社員になった方が賢明ですが、魅力は圧倒的に理美容師の方があると私は思っています♪
人生楽しく一生懸命過ごしたい方は、ぜひ理美容師になってください☆

たくさんの出会いと刺激が、きっとあなたの人生を明るくしてくれるはずですよ!