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- せっかく染めたのに、白髪が染まっていない
- 染まらない理由が分からない・・・
- キレイに染める方法を知りたい
- 使ってるカラー剤が間違ってるの?
- プロの人教えて!
白髪を隠したくてカラーをしたのに、洗ってみたら全く染まっていなくてがっかりした経験はありませんか!
実は理美容師になりたての頃、お客様の髪で失敗したことがあります・・・
もちろん、あとで直させてもらいました
白髪が染まっていないと、がっかりする気持ちもよくわかります。
「どうして染まらないのか教えてほしい!」という方へ。
今回は「白髪が染まらない理由 7選」をテーマに解説します。
この記事を読めば、あなたもきれいに白髪を染められるようになります☆
手順をわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください!
白髪が染まらない理由【7選】
白髪が染まらない理由は、意外とたくさんあります。
薬剤だけでなく、あなたの髪の状態によっても染まらないことがあるんです
具体的にどういったことが原因で髪が染まらないのか、一つ一つ詳しく解説します。
明るすぎるカラー剤
白髪は、カラー剤に含まれている酸化染料を付着させることで、色をつけることができます。
酸化染料によって、髪色の仕上がり具合が決まるんです!
例えば、白い布を「色の薄い茶色」と「色の濃い茶色」の2色を使って染めたとします。
どちらが良く染まると思いますか?
もちろん、濃い茶色の方がよく染まるはずです。
これは、白髪を染める時にも同じことが言えるんです
明るいカラー剤を使って白髪を染めようとすると、薄くしか色が入らないというわけです。
しっかり白髪を染めようと思うのであれば、できるだけ暗めのカラー剤を選ぶようにしましょう!
整髪剤やリンスがついている
整髪剤やリンスが髪についている状態で染めようとすると、うまく染まらないらない場合があります。
理由は、整髪剤やリンスが髪の表面をコーティングしてしまうからです
髪の内部に染料を浸透させることができなくなるため、白髪に色がつかないというわけです。
白髪を染める際には、髪に何も付いていない状態が一番ベストだということを理解しておきましょう☆
薬剤が少ない
白髪に塗布するカラー剤の量が少ないと、うまく染めることができません。
髪に浸透する染料の量が少なければ、いくら暗めのカラー剤を使ったとしても薄くなってしまうからです・・・
味の濃いミートソースパスタでも、3㎏の麺に一人前のソースしか混ぜなかったら薄味にしかなりません。
髪の長さや毛量に合わせて、使用する薬剤の量を調整する必要があるというわけです。
ショートヘアの男性なら、カラー剤は一つで足りると思います。
髪が長かったり白髪の量が多い場合は、少し多めに塗ったほうが断然染まりは良くなります☆
刈り上げ部分は、髪が短くカラー剤をはじきやすくなります。
多めに塗らないと染まらないことがあるので、注意しましょう!
薬剤を混ぜたまま放置
カラー剤は1剤に含まれるアルカリと、2剤に含まれる過酸化水素水が混ざり合うことで色を発色します。
要は化学反応を起こしているんです!
髪のキューティクル※を開く作業も同時に行っているため、染料を入り込ませることができるというわけです。
※「キューティクル」・・・髪の表面を覆っているうろこ状の硬いタンパク質
カラー剤の化学反応は、1剤と2剤を混ぜ合わせた段階から始まります。
そして、30分後にはほぼ化学反応しなくなるんです。
つまり、混ぜ合わせたカラー剤は、髪にすぐ塗布するべきなんです。
そのまま放置して置いておけば、発色の力が弱まってしまうため、染まりも悪くなるというわけです。
塗布後の放置時間が短い
市販されているカラー剤は、メーカーによって塗布後の放置時間が違います。
これは薬液の強さ、要はいかに早くキューティクルを開いて中に染料を含ませられるのかの違いによって、放置時間が変わるんです!
説明書をよく読み、どのくらい時間を置くべきなのかを、しっかりチェックしましょう!
面倒だからと言って、時間を短縮してすぐ流してしまうと染まりが悪くなります。
記載されている放置時間だけは、最低限守るべきです☆
白髪染めの場合、染料が肌に付くと肌まで染まって落ちなくなることがあります。
できることなら、塗り終わった後に余分な場所についたカラー剤は拭きとっておくようにしましょう。
髪が健康で太く硬い
カラーやパーマをしたことがなく、かつ髪が太く硬い人の場合は、染まりが悪いことがあります。
原因は、キューティクルがしっかり閉まっていて開きづらいため、髪の中に染料がうまく入らないからです。
変な言い方をしてしまえば、傷んでいる髪ほどよく染まるんです
私が理美容師になって間もない頃、これが原因でお客様の白髪をうまく染められなかった経験があります。
いつものように塗り終わって洗い流したとき、前髪の白髪の部分が明らかに染まりが悪かったんです・・・。
放置時間は他のお客様と全く一緒だったんで、染まっているだろうと勝手に思い、染まり具合のチェックもしなかったんです
結果、流し終わった後お客様へ事情を説明し、染め直しをさせていただきました。
このように、髪の質や状態によって染まるまでの時間が異なることがあるということを、みなさんも覚えておいてください。
染まり具合が不安な方は、説明書通り時間をおいたあと、流す前に一度チェックすることをおすすめします!
塗り忘れ
セルフカラーをする場合、塗り忘れが原因で染まらないことがあります。
私たち理美容師がやって塗り忘れるということはまずないんですが
塗り忘れは自分では見えない場所に圧倒的に多く、特に後頭部やえりあし付近でよく起こります。
セルフカラーする場合は、見えない場所ほどしっかり塗るよう心がけましょう!
また、見える場所で失敗する原因は、薬液を均等に塗れていないことです。
塗り終わったら、目の細かいクシでいろんな角度から髪を梳かして、均等に薬液を伸ばすようにしましょう☆
髪を梳かしているうちに、塗り忘れた場所にも薬液を広げることができるので、この作業は意外に重要なんです!
理美容室で染まらなかった場合について
理美容室で白髪染めをして、染まりが悪かった場合の対処法について解説します☆
一番いい方法は、家に帰ったあとすぐお店に連絡をすることです。
本当はお店で気づいた段階ですぐ言うべきですが、実際理美容師を前にして言う勇気はないです。
私はなかなか言えません・・・
電話で対応してもらえば、理美容師の言い訳も聞くことなく素直に応じてくれる可能性が高いというメリットもあります☆
これならみなさんもできるはずなので、ぜひ覚えておいてください。
ポイントは「すぐ連絡する」ということです!
数日経ってから電話をするのはおすすめしません。
「それはカラー剤の自然な退色なので、仕方ないんですよ~」みたいなことを言われて、丸め込まれてしまう可能性があるからです。
白髪が染まっていないということは、あきらかに理美容師の失敗と言えます。
それは無料で染め直してもらべきなので、しっかりその旨を伝え、後日改めて白髪染めをしてもらいましょう!
手直しは基本、どこのお店も無料で行っています。
せっかくお金を払っているので、泣き寝入りだけはしないようにしましょう。
〈まとめ〉セルフでもきれいに白髪は染められる
白髪染めが染まらない原因は、7つあります。
白髪染めで失敗した方、もしくはこれから白髪染めにチャレンジする方は、ぜひ参考にしてください。
もし、理美容室で白髪を染めてもらったけど染まらなかった場合は、家に帰った後すぐお店に連絡しましょう!
後日にはなると思いますが、無料で染め直してもらえるはずです☆
数日経って連絡してしまうと、変な言い訳をされて手直ししてもらえない可能性があるので、とにかくすぐ連絡することが重要になります。
せっかくお金を払っているので、きちんと対応してもらいましょう!
というわけで、今回は「白髪が染まらない理由 7選」について解説しました。
自分できれいに染めたい方は、参考にしてください☆
白髪をしっかり染めたいのであれば、より黒に近い仕上がりを目指した方がベストです。
黒 > ダークブラウン > 普通のブラウン > 明るめのブラウン
どうしても明るくしたい場合は、白髪が多少染まらなくても我慢する気持ちが大切になります。