\週刊SPA!に載りました/
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- 理容室で美容師って雇えないの?
- 美容院で理容師を雇いたい!
- 美容院で理容師は髭剃りできるの?
- そもそも一緒に働いていいの?
理美容師なら、将来的に美容院や理容室の開業を考えている人がほとんどだと思います!
「どうせなら従業員も雇いたい!」と考えている人も多いのではないでしょうか!
そんなとき、ふと思う疑問の一つが「理美容師どっちを雇ってもいいの?」だと思います。
そこで今回は、「理容師、美容師は一緒に働いてもいいのか?」について解説します。
これからの理美容業界の未来についても触れていくので、ぜひ参考にしてください☆
結論から先に言うと、条件付きで一緒に働くことは可能です。
理美容師が一緒に働くことは可能
理容師と美容師が一緒のお店で働くことは可能です。
ただし、条件として『働くすべての人が理美容師両方の資格を持っていること』とされています。
つまり、結局のところ理容室が理容師を雇うことと、美容院が美容師を雇うことと何ら変わりがないというわけです・・・。
結局、両方の資格を持っているんですから
こんな条件じゃ、正直なところ一緒に働いているとは言えません・・・。
何にせよ、こういった条件下なら理美容師が共に同じ店で働いてもいいというわけです。
2021年以降の規則改正について
先ほど解説した通り、現在の規則では、理美容師が一緒のお店で働くには〔理美容師両方の資格を持っていること〕と定められています。
しかし、現時点で理容師は全国で約20万人、美容師は約50万人と資格の保有数に大きな差があります。
なおかつ、両方の資格を保持しているとなると、もっと減るわけで・・・
限られた保有者が同じ店で働くとなると、どんなに厳しい条件なのかがわかります。
「なんだ、やっぱりほぼ無理じゃん・・・」と思う人が大半なのではないでしょうか。
私もこの現状を見て、かなり厳しいことだなと思いました
そんな気持ちを汲んでくれたのか、今後規則の見直しが検討されることになったんです。
資格を一つしか所有していなくても、「もう一つの資格を取得する意思がある人の場合は雇ってもいい」ということになりそうなんです!
つまり、「働きながらもう一つの資格を取るならいいよ♪」というふうに規則が緩和される見通しになりました。
これなら、多少は理容師と美容師が共に働きやすくはなるはずです☆
ですが、条件としてやはり「将来的には両方の資格を取ってください」という感じになるので、そこは勘違いしないでください。
共に働く際の注意点【3選】
美容師と理容師が同じ店で働く際の、注意点をいくつか解説します。
美容院届けのお店でヒゲ剃りはNG
美容院として開業したお店の場合、理容師が働いていたとしてもヒゲ剃りをすることはできません。
美容院で唯一お顔そりが許されているのは、『化粧に付随した、うぶ毛そりのみ』だからです。
女性の顔そりはOKですが、男性の髭剃りはしてはいけないんです
たとえ理容師資格を持っていたとしても、この規則を破ることはできないので注意しましょう!
理容室で美容師がヒゲ剃りするのは▲
※2021年以降の規則改正があった場合の話になります。
理容室でヒゲ剃りをするのは、いたって当たり前の行為です。
しかし、美容師の資格しか持たない場合は、ヒゲ剃りをするにはちょっとした条件がいります。
- ヒゲ剃りの技術をしっかり身に付けていること
- お客様の了解をきちんと得ること
- けがをさせた場合は、お店の責任になる
✓ ヒゲ剃りの技術をしっかり身に付けていること
美容師が理容室でヒゲ剃りをするには、ヒゲ剃りの技術をしっかり身につける必要があります。
お客様はお金を払って来て頂いているわけで、素人の技術を受けたいとは思っていません。
それ相応の技術を身につけておかなければ、失礼にあたるというわけです
理容師が一人前として認められる技術の一つが、お顔そりです。
簡単に身に付く技術ではないので、しっかり練習しましょう☆
✓ お客様の了解をきちんと得ること
美容師の資格しかないのに、何も言わずお客様のヒゲ剃りをしてはいけません。
お客様にあたる場合は、きちんと美容師の資格しかないことを説明する必要があります。
了解が得られた場合のみ施術してください
「えっ!?そうすればやってもいいの?」と思った方はいるはずです!
確かに、理容師の免許がないのにだいじょうぶかと言われると、そこは微妙なんです・・・
ですが、きちんとお客様に了承を得ているので、OKではないかと個人的には思います。
なぜかというと、私が実際同じようなことを経験してきたからです。
私は、理容師免許を理容室で働きながら通信課程で取得しました。
もちろん、はじめは雑用のみの仕事でしたが、徐々にお客様を接客するようになったんです
そのとき、お店のオーナーから、お客様の了解を得て仕事に入ってみるよう促されました。
お客様へ、今はまだ見習いの途中だということを伝え、了解を得た場合のみ施術させていただきました。
お顔剃りも、させてもらったんです
これが確実にOKなのかと言われると、正直グレーだとは思います・・・。
ですが、そうして仕事をさせているお店はかなりあるんです。
今はまだ、線引きが微妙なのが現状だと言わざるを得ません。
✓ けがをさせた場合は、お店の責任になる
免許がないままお客様を接客した場合、いくらお互いの了承があったとしても、けがを負わせてしまう可能性はあります。
その場合、お店にすべての責任が降りかかります。
免許がない人にやらせているので、傷害保険に加入していたとしても適用はされません
保健所に連絡が入った場合は、営業停止の処分が下る場合もあります。
すべては、お店側がその負担を負わなければいけなくなるということを、しっかり理解しておく必要があります。
いざとなったときに、理美容師の免許証が必要になる場合もあります。
どこにいったかよくわからない方は、もう一度よく探してください!
保健所の検査が月1ある
理容師と美容師が同じお店で働く場合、保健所の検査が月1で必ず入ります。
衛生面、理容師法、美容師法に違反していないかの検査です
違反している場合は、営業停止などの罰則があります。
ただし、実際はどういった行為が違反ラインなのか未だに微妙なところが多々あります。
詳しく知りたい方は、保健所に問い合わせてみることをおすすめします。
未来の理美容師の姿
ひと昔前までは、「理容室=男性が行くところ」「美容院=女性が行くところ」というように、はっきり区別されていました。
それが、今ではどうでしょう。
美容院には男性のお客様が多数来店していますし、理容室ではパーマやカラーといった特殊技術を行っています。
このように、今や理美容師の区別は次第になくなりつつあるんです☆
将来的には、理容師・美容師という名前だけが残り、仕事内容はほぼ同じになるのではないかと思っています。
理容師の人数がこのまま減っていけば、お顔そりの技術は誰に託されるのでしょうか?
それは、残された美容師へ必然的に引き継がれていくと思わざるを得ません
これからは、理容師も美容師も分け隔てなく仕事をしていくことになると、私は思っています☆
〈まとめ〉条件はまだ厳しいが将来はより緩和されるはず!
理美容師が一緒に働くことは可能です!
ですが、現行では『働くすべての人が理美容両方の資格を持っていること』という条件があります。
この条件が今後緩和されていく予定ですが、今の所これが最低条件です
理美容師が一緒に働く上での注意点↓
規則の曖昧さと捉え方の違いで、すべてが正しいとは言えませんが、こういった注意点も加味しておきましょう☆
今現在の理美容師の姿を見ていると、将来的には二つの資格にそれほど差は無くなると私は思っています。
このまま理容師の数が減っていけば、補うのは美容師に他ならないからです!
それぞれの良いところを持ち合わせて、より満足度の高いサービスを提供できるようになっていくことを、これから期待していきたいと思います☆
というわけで今回は「理容師、美容師は一緒に働いてもいいのか?」について解説しました!
これからを担う若い理美容師さんの参考になれば幸いです!
従業員を雇う場合は、管理理容師・管理美容師の資格が必要になります。
>>管理美容師・管理理容師の資格は取るべき!?将来を見据えて判断しよう☆