自分の知らぬ間に、気づいたら指にほくろが。
「手の平のほくろって、良くないって聞いたことがあるけど・・・」
そんな不安な気持ちを抱いていませんか。
実は、私もその一人でした。
突然指にできたほくろは、悪いものなんじゃないかと心配になりました
不安に感じたときは、自己判断しないでとりあえず皮膚科を受診しましょう。
医師の診察を受ければ、気持ちもスッキリします。
今後どう行動すればいいのかも、はっきりするので
今回は、私が医師から説明してもらった「悪いほくろと良いほくろの見分け方」についても解説します。
すべてのほくろが悪いものではないので、落ち着いて行動してください。
ほくろはどこにでもできる
ほくろは生まれつきあるものもあれば、あとからできるほくろもあります。
ほくろは、いつどこにできてもおかしくはないんです。
ですが、今までなかったところに突然ほくろができると、心配になる気持ちもよくわかります。
ましてや、手の平なんかにできたら「まさか悪いほくろなんじゃ・・・」と不安になるはずです。
手の平にできたからと言って、必ず悪いものとは限りません。
先述した通り、ほくろはどこにでもできるものだからです
焦る必要はありません
皮膚の表面(表皮)には、色素細胞(メラノサイト)というものが存在します。
メラノサイトがメラニン色素をたくさん生成することで、皮膚が黒くなるんです。
それが、シミやほくろになるというわけです
色素細胞があれば、どこにでもほくろはできると思ってください。
足裏のほくろについても解説しています。
焦らず大きくなるか様子をみる
ほくろができたばかりのころは、徐々にですが大きくなります。
私が指のほくろに気づいたときは、まだ1㎜にも満たないくらい小さなものでした。
見つけた当初は、髪の毛が刺さっていると勘違いして針で掘り出そうとしたくらい小さかったんです(苦笑)
何回やっても取れないので、そこでほくろだと気づきました。
小さなほくろでしたが、指にできたということもあって皮膚科を受診することにしました。
その際言われた言葉が、「まずは大きくなるか、様子を見ましょう」だったんです。
6㎜~7㎜くらいまで大きくなるようであれば、病気を疑ったほうがいいということでした
それから、ほくろの成長を観察することになりました。
あとからできたほくろは、ある程度大きくなるものの、大体6㎜以下で成長が止まるということ。
実際、私のほくろは2㎜~3㎜程度になりましたが、そこからは大きくなっていません。
見つけてから4年以上経っています
ほくろの色・形・大きさに変化がある場合は、速やかに医師に相談しましょう。
ほくろの成長には個人差があります
不安な方は、定期的に医師に診察してもらったほうが安心できます
ほくろはむやみに傷つけない
ほくろに限らずどの細胞にも言えることですが、刺激を与えると細胞が癌化してしまう可能性があります。
むやみにいじったり、傷つけたりするのはやめましょう。
私は、髪の毛だと勘違いして針で刺しちゃいましたが
一番ダメなのは、自分で何とかしようと意図的に傷つけ続けることです。
せっかく良性の細胞だったものが、悪性に変わるかもしれません。
そもそも、ほくろはほじってとれるものではないので、ぜったいにやめましょう
不安な場合はセカンドオピニオンも考える
私の場合、少しずつではあったものの、ほくろが大きくなっているように感じました。
なので、何度も皮膚科を受診しました。
そのたびに、「様子を見よう」というだけで終わっていたんです。
私は、どうしても不安を解消したかったので、他の医師の意見が聞きたくなりました。
そこで、セカンドオピニオンを考えたんです
これが、結果的に正解でした。
受診した別の皮膚科では、先生の目視のほかに専門の機器を使って確認をしてくれました。
ダーモスコープという写真機のようなもので、ほくろが良性なのか悪性なのかを拡大しながら診察してくれたんです
たまたまそういった医師に巡り合っただけかもしれませんが、「様子を見よう」というだけで終わらなく、きちんと診てくれたんです。
これで、自分なりに納得ができました。
結局は、やっぱり良性ということだったんですが
自分が納得して不安を解消できるのであれば、セカンドオピニオンを考えてみることをおすすめします。
ダーモスコープで診察する「ダーモスコピー」とは
普通のほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)を、より詳細に判断するため診察方法です。
ダーモスコープという拡大鏡のついたカメラで撮影し、細部まで調べることができます。
以前よりもより有力な情報が得られ、腫瘍なのかを判断しやすくなったんです
ちなみに、皮膚科によって予約の有無が必要な場合があるので、かかりつけ医に一度確認してください。
特殊な拡大鏡に透明なゼリーをつけ、ほくろにあてて写真を撮る機器。
写真は10~30倍の大きさに拡大して撮ることができ、普通のほくろか悪性のガンなのかを容易に判断できる。
今までよりも、有力な情報を得ることが可能。
患者に刺激はまったくないので、子供でも安心して使用できる。
ゼリーはその場で簡単に拭きとることができるので、汚れる心配なし。
私の場合、皮膚のデコボコまで見えるほどきれいに拡大されたほくろの写真を見せてもらえました。
ほくろの形・大きさ・色の具合など、詳しく説明してくれたんです
- 皮膚の溝部分が黒い
- 平らな場所は薄い茶色
- 大きさも問題なし
「上記の結果から、今回の場合は普通のほくろといっていいでしょう」とはっきり理由を聞けて安心できました
ほくろ占いをする前に体のことを心配しよう
指や手の平にできたほくろで占いをするようなものがありますが、個人的には体の心配をしたほうがまずはいいと考えています。
少なからず悪性のほくろの可能性があるのに、占ってる場合じゃないので
まずはほくろの安全性を確認してから、それからゆっくり占いに励みましょう。
〈まとめ〉自分で判断せずまずは医師に診てもらおう
手の平や指にほくろができたからと言って、すべてが悪いものとは限りません。
年齢を重ねていけば自然とほくろは増えますし、刺激によってもほくろはできます。
不安な場合は、皮膚科を受診して適切な診断をしてもらいましょう。
自分で取ろうとは絶対にしないでください
自己判断して精神的にストレスがたまることのほうが、よっぽどいけません。
ダーモスコープという最新機器も登場しているので、的確な判断をしてもらえます。
気持ちの安定のためにも、一度は皮膚科を受診しましょう。
というわけで、今回は「指にできたほくろ」について解説しました。
突然ほくろができて心配な方の、参考になれば幸いです。