- 免許証って、もらったらどうしたらいいの?
- 実は、どこにいったか分からない・・・
- 使い道ってあるの?
- 失くしたらどうすれば?
- 再発行ってどこでしてもらえるの?
理美容師の証明書をもらった後、どうすればいいのか分からずとりあえずしまっているという方はたくさんいます。
そんな中、気付いたらどこにいったか分からなくなっている人もきっといるはず。
「そもそも、証明書って必要なの?」と思っていませんか!
私も、はじめはそんなに大切だとは思いませんでした
実際は、とっても必要なものなんです!
どういったことで理美容師の証明書は活用されるのか?
今回は、「証明書の使い道と失くした場合の対処法」について解説します。
この記事を読めば、証明書の重要性と、失くした場合の再発行の仕方まですべて理解できます。
理美容師の証明書は、ここぞという大事な場面で必ず必要になります。
- 開業手続き
- お客様とのトラブル解決
- 再就職するとき
失くした場合の再発行は『理容師美容師試験研修センター』のホームページから行えるので、速やかに手続きしましょう!
証明書はお店に飾る
通常、理美容師の証明書はお客様の目の届くところに飾っておく必要があります。
理美容業の規則で、無免許のまま施術した場合罰則があるからです!
「私はきちんと資格を取って仕事をしています!」という証明として、お店に飾るべきなんです☆
しかし、最近はお店にわざわざ証明書を飾る人が少なくなってしまいました。
理美容業が盛んだった昔とは違い、無免許で仕事をする人がいなくなったからです。
つまり、わざわざ飾らなくても、みんな当たり前に免許を取得しているんです。
だから、なおさら証明書を失くしてしまう方が増えたんだと思います!
それに、最近の理美容室は内装がおしゃれです☆
「なるべく、イメージに合っていないものは飾りたくない」という理美容師の意向から、証明書を飾らなくなったのも、失くす原因の一つだと言えます。
このことからも、証明書をなくさないためにどこかに飾っておくのは、現在でもいい方法だと私は思います☆
証明書が必要な理由
「どうせお店に飾ることもないから、なくなってもいいや!」と考えている人は、いざというときほんと大変になります・・・。
どこを探しても見当たらないのであれば、今すぐ再発行しておきましょう!
理由は、主に3つあります。
- 開業する際に必ず必要
- お客様とトラブルがあった場合
- 転職する場合
こんなときにないと、思ったように事が運ばないんです・・・
開業する際に必ず必要
あなたがお店を構えようと思ったとき、理美容師証明書の提出が義務付けられています。
無ければお店を出すことはできないんです・・・
従業員を雇う場合は、「管理理容師」「管理美容師」※の資格を取らなければいけません。
※ 管理資格は、免許を取得してから実務労働が3年以上経過した人のみが受講できる資格です。
その際の申し込み時に、理美容師の証明書が必要になるんです!
証明書がないと管理理美容師の資格も取ることができないので、開業する際、従業員を雇うことが難しくなります。
これから独立を考えているのであれば、なおさら証明書が必要になってくるということを理解しておきましょう。
お客様とトラブルがあった場合
理美容師は、ハサミ、かみそり、アイロン、カラー剤、パーマ剤などを使って仕事をします。
中でも、ハサミやかみそりなどの刃物を使った仕事は、危険と隣り合わせです。
万が一、お客様にケガをさせてしまった場合、証明書が必要になる場合があります。
実例を挙げて解説します
『ハサミで耳を切ってしまった』
私が見習いだった頃、先輩がお客様の耳をハサミで切ってしまったときの話です。
お子様を連れて来店されたその男性は、自分は店長に髪を切ってもらい、子供は先輩のスタッフに任せて同時に髪を切りはじめました。
隣り合わせで、親子は楽しく会話をしています。
父親が言葉をかけたそのとき、子供がグッと顔を向けたんです。
耳周りのカットをしていた先輩は手を留めることができず、お子様の耳を切ってしまいました。
当時、まだ小学校低学年くらいだったお子様は泣きわめき、お父さんも動揺したのか、すぐそちらに駆け寄りました。
父 「どうしたんだ!!!大丈夫か!」
父 「耳切ったの!?何してんだ!早く止血、止血ーー!!!」
※こんな感じで声が響いていた記憶があります
先輩も初めての事故に、どうしていいのか分からず動揺しているところへ、店長が駆けつけすぐに救急車を手配しました。
まもなく救急隊が到着して、父親も冷静さを取り戻した途端、今度は先輩へ怒り始めたんです。
父 「あんた、耳切るってどういうこと!!!それも子供の!!」
父 「免許ちゃんと持ってるの!?何年目!?何か証明書見せてみて!!!」
※確か、こんな感じで怒鳴っていたと思います
ですが、この時お店に証明書はなく、それがまた父親の怒りをかってしまったんです・・・。
先輩のスタッフは泣いて謝ることしかできず、それでも店長がなんとか事情を説明して、とりあえずはお子様の付き添いで救急車へ乗っていただきました。
治療が終わった後日、改めて来店していただき、スタッフ一同謝罪。
その際、証明書の提出を促されたんですが、実はその先輩は証明書をどこにやったかわからず持ってくることができなかったんです・・・。
店長が口頭で説明しても、父親の不信感を拭うことができず、話がかなりこじれていたことを今でも覚えています。
結局のところ、お店は保険に加入していたため、治療費などはすべてそちらで払うことになりました。
それでも、「免許を持っているのかもわからない人に耳を切られた」と慰謝料の話まで持ちだす始末・・・。
結局のところ、個人的に慰謝料を支払うことはありませんでしたが、かなり面倒なことになっていたのを覚えています。
このように、お客様と何かしらのトラブルがあった場合、証明書が必要になることがあるというわけです
転職する場合
理美容師として違うお店で働く場合、証明書の提出が必要になります。
あなたの経歴を証明する必需品になるので、提出した方が確実に有利になります☆
また、他業種へ転職する場合も、理美容師の証明書は有効になります。
国家資格なので、履歴書に記載できます
エステサロン、化粧品メーカー、ディーラー、ブライダルスタッフ、顔そり専門店 etc。
上記のようなお店で働く際に、証明書は重要になります。
失くした場合はすぐ再発行してもらおう
どこを探しても証明書が見つからない場合は、すぐに再発行手続きを行いましょう!
必要になったときに申請しても、手元に届くまで最低2週間程度はかかってしまうので
その間、身動きが取れなくなります。
事前に再発行手続きは済ませておきましょう。
『理容師美容師試験研修センター』のホームページからすべて行えるので、チェックしておいてください。
書類に関してはダウンロードした後、プリントアウトして記入する形になります
再交付には、申請手数料として4,150円を納付する必要があります。
〈まとめ〉資格を証明するものは大切にしよう
理美容師の証明書は、ここぞという大事な場面で必要になります。
- 開業手続き
- お客様とのトラブル解決
- 再就職するとき
どこにいったか分からい方は、もう一度よく探してみましょう!
それでも見つからない場合は、速やかに再交付の手続きをとってください☆
再交付に関する書類や手続き方法に関しては、『理容師美容師試験研修センター』のホームページをご覧ください。
申請には、手数料として4,150円を納付する必要があります
手続きした後、約2週間程度で手元に届くはずです!
失くさないためには、お店に飾っておくことが一番です。
できない場合は、額などに入れて保管しておけば、失くしにくくはなります☆
というわけで、今回は「証明書の使い道と失くした場合の対処法」について解説しました。
せっかくとった国家資格の証明書なので、ぜひ大切にしておきましょう