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- 開閉すると、何かおかしい・・・
- 切れ味が落ちた気がする
- どうやって手入れすればいいのか分からない
- なるべく簡単な手入れ方法を知りたい
- 高い買い物だから長持ちさせたい!
ハサミは、理美容師の命とも言える、大事な道具の一つです。
お客様を満足させるためにも、ハサミの切れ味は常に保っておきたいものです☆
ただでさえ高い買い物なので、長持ちさせたい気持ちは十分わかります!
かといって、ハサミの正しい手入れ方法はイマイチ理解しきれません!
そこで今回は、「毎日できる!ハサミの簡単手入れ方法」について解説します。
この記事を読めば、手入れする意味をしっかり理解できるので、よりメンテナンスが上手になります。
何気なくやっていた人は、しっかり覚えておきましょう☆
セーム革できれいに拭きとる
一日の仕事が終わったら、ハサミの汚れをセーム革で拭き取りましょう。
こまめに拭ける方は、使ったらその都度拭いてください☆
細かい髪、ほこり、ごみ、フケなどがハサミについたままだと、刃の劣化が早まります。
いくら錆びに強いステンレス鋼だろうと、ほったらかしていれば必ず錆びるんです。
拭くだけでハサミの切れ味を保つことができるのであれば、必ずやるべきです☆
刃を拭く際は、汚れ落としと一緒に「返り刃(かえりば)※」も取り除きましょう!
ハサミを開閉すると刃と刃がこすれ合います。
その時に出る、目に見えないほどの細かい金属カスを「返り刃」といいます。
セーム革を刃に当てたら、刃表の方から少し押す感じで拭きとればOKです☆
注意してほしいのは、人工のセーム革は使わないということです。
- 人工セーム革 ・・・吸水性に優れたとても柔らかい合成革
- 天然セーム革 ・・・鹿の皮を使用し、油なめしの作業で作られた革
セーム革は、天然のセーム革と人工のセーム革の2種類あるんです!
人工セーム革は、主に洗車や洗顔後の水分の拭きとりに使用するものなので、汚れを拭くのにはあまり適していません。
一方、天然セーム革は、貴金属の手入れを目的として「油なめし」という工程で作られたセーム革です。
天然のセーム革は汚れを取り除くだけでなく、皮脂などの油分も吸着して取り除いてくれるんです!
ハサミを拭く場合は、天然のセーム革を使いましょう☆
■ BloomSesame 天然セーム革
■ HARP(ハープ)セーム革
触点に潤滑油を垂らす
ハサミのスムーズな開閉を担っているのが、触点と呼ばれる場所です。
触点に汚れやゴミがたまると、リズミカルな開閉ができなくなります。
無駄な力を入れながら開閉すると、髪を切る作業にも影響します
触点部分の摩耗を防ぐためにも、潤滑油を差してあげましょう☆
油は、ハサミ専用オイル、バリカン専用オイル、ミシン油、どれでも代用できます。
油は、ほんの数滴垂らすだけでOKです。
つけたら、数回開閉して馴染ませましょう!
余計にはみ出てきた油は、拭きとってください
触点に油を付け開閉すると、ネジの部分から細かい髪の毛が出てきます。
ハサミを摩耗させる原因になるので、きちんと取り除きましょう。
定期的に研ぎシートで刃をつける
目に見えないほどの返り刃は、セーム革で取り除くことができます。
しかし、少し大きな返り刃になるとセーム革では取り除くことはできません。
ちなみに、ハサミの開閉に問題がなくても、ずっと使っていれば返り刃は必ずつきます
たまには、研ぎシートを使って刃を手入れしておくことをおすすめします☆
研ぎシートは、本格的に研ぐわけではなく、あくまでメンテナンスの役割を担います。
軽く刃をあてて前後するだけなので、簡単に研ぎ終わります
■ スーパーケント ミラクルシート
研ぎ石や研磨機でハサミを研ぐのはかなり技術がいります・・・。
研ぎ方も分からず適当に研ぐと、逆に切れなくなる恐れがあるので、やめておいたほうが無難です。
それに、ハサミはそれぞれ硬さが違います。
それぞれの刃の硬さを熟知し、研ぐことなんて無理です・・・
なので、ハサミの手入れには研ぎシートを使って、簡単に研いだほうがいいというわけです☆
紫外線消毒器で殺菌・消毒
ハサミの切れ味に直接関係することではありませんが、やれるのであれば紫外線消毒もしておきましょう。
2020年、新型コロナウイルスが蔓延したことで、理美容業界の感染症対策もだいぶ注目されました。
人と人が密に接する職業のため、一時休業要請の対象にまであがったほどですから
お客様により安心して頂くためにも、紫外線消毒は重要というわけです。
紫外線消毒は、インフルエンザウイルス、ロタウイルスなどに一定の効果が認められています。
最近では、「新型コロナウイルスも不活性化させる効果があるのではないか」とも言われています
これからの接客業がどういった対応を求められるのかは未知数ですが、こういったところから対策していくのも理美容師の定めだと思います!
ハサミの水洗いはおすすめしない
ステンレス鋼は錆びにくいため、色々な刃物に使われています。
包丁、ナイフなどの調理器具、理美容師のハサミもそうです
ほとんどは、水洗いしてきれいにしておくのが一般的です。
ですので、「ハサミの手入れをする際、水洗いして汚れを取りましょう!」と言う人も確かにいます。
ですが、正直私はおすすめしません。
たしかに、水洗いすることは良いことだとは思います
汚れや皮脂が落ちるので
では、なぜおすすめしないのか?
水洗いするには、一つの条件があるからです。
それは、ハサミの分解です。
水洗いしたあと、いくらきれいに水分を拭きとったとしても、拭けない部分があるんです。
例えば、ねじで固定した部分です。
取り除けない水分をそのままにしていると、錆びの原因になります。
水洗いした場合は、必ずハサミを分解してきれいに拭きとらないといけないんです!
この作業・・・・簡単と言えますか?
今回は「簡単なハサミの手入れ方法」を紹介しているので、後々面倒になる水洗いはおすすめしないというわけです。
毎回ハサミを分解して、きれいに拭きとる自信がある方は水洗いしていいと思います
切れ味が落ちたら研ぎに出す
ここまで、日頃行うハサミの手入れ方法を解説してきました。
毎日行うことで、ハサミの切れ味はだいぶ保つことができます☆
しかし、なんだかんだ言ってハサミは消耗品です。
必ずいつか、切れなくなる日が訪れます。
髪が逃げたり、引っかかったりします・・・
そうしたときは、ハサミを研ぎに出しましょう!
そもそも、自分で研ぐには相当の技術がいります。
何回も研ぎなおしていれば、大事な刃がどんどん削られて小さくなってしまいます。
高いお金を出して買った大事なハサミであれば、素直に研ぎに出しましょう☆
研ぎ先は、取引先のディーラーの人に紹介してもらうのが簡単です
〈まとめ〉きちんとメンテナンスすれば長く使える
ハサミの簡単な手入れ方法はこちら↓
- セーム革で汚れと返り刃を取る
- 触点に油をさす
- 研ぎシートで刃をつける
- できるなら紫外線消毒も!
理美容師のハサミは、高品質なステンレス鋼で作られています。
きちんとメンテナンスしていれば、十分切れ味を保てます☆
今回紹介したハサミの手入れ方法はどれも簡単なので、誰でも毎日行えます。
大事なハサミと長いお付き合いをするためにも、ぜひやってみてください☆
というわけで、今回は「簡単!毎日できるハサミの手入れ方法」について解説しました。
高額なハサミは、最後まで有意義に使いましょう☆