\週刊SPA!に載りました/
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- 前かがみのシャンプーはつらい・・・
- 床屋さんに行ってびっくりした!
- 美容院の仰向けシャンプーに戸惑った
- 洗い方って選べるの?
- 美容院でも前かがみで洗ってもらえる?
- プロに聞いてみたい!
理容室=前かがみシャンプー
美容院=仰向けシャンプー
「どうして、理容室と美容院でシャンプーの仕方が違うの?」と疑問に思うことはあります。
私の両親は床屋さんだったので、前かがみで流すのが当たり前でした。
20歳になってはじめて美容院に行ったときに、仰向けシャンプーにビックリした記憶があります!
なので、疑問に思う気持ちもよくわかります。
そこで今回は、「理容室と美容院 シャンプーの仕方の違い」について解説します。
この記事を読めば、洗い方が違う理由を理解でき、納得して理美容室に行けるようになります☆
結論から先に言うと、昔は「床屋=男性」「美容院=女性」と髪を切る場所が分かれていたことが関係しています。
洗い方が違う大きな理由の一つが、「化粧をしているかしていないか」ということです。
化粧を落とさないように、美容院では仰向けでシャンプーをするようになりました☆
前かがみシャンプーは「おなかを隠すため」
江戸時代にさかのぼった話をすると、男性は「腹を見せる=切腹」という概念があったといわれています。
そのため、髪を洗う際もお腹を隠すように前かがみで洗っていたんです
諸説ありますが、これが前かがみシャンプーのルーツといわれています。
ですが、個人的には男性に前かがみシャンプーが定着した理由は、他にもあると思っています!
男性の性格に合っていたことから、前かがみシャンプーが定着したと私は考えています☆
とにかく、男性にとって前かがみで洗髪するのは、理にかなっている洗い方というわけです。
女性は立って洗っていた
女性はその昔、立って髪を洗っていたといわれています。
髪が長いと前かがみでは地面についてしまうため、洗いづらかったんでしょう
立ちながら洗えば、髪を汚すことがなかったというわけです。
未だにシャワーを浴びるときに立つ女性が多いのも納得がいきます☆
昔は今の時代のように洗面台という立派なものがなかったことも、立って洗うことに繋がったのだと考えています。
男性・女性で髪を切る場所が違った
現代に入った1978年、旧厚生省が髪を切る場所を規制しました。
つまり、「床屋=男性」「美容院=女性」と区別するようになったというわけです。
これにより、理容は理容師法を、美容は美容師法を改正。
お互いの規則に従い、それぞれのスタイルを徐々に確立するようになりました。
男性向けの商売と女性向けの商売をしていくうちに、違いが顕著に現れるようになったというわけです。
そのひとつが、洗髪の仕方なんです
美容院 仰向けシャンプーの普及
戦後の美容院は、まだ立って洗うことが主流だったといわれています。
そして時代は変わり、徐々にお店の設備も整えることができるようになります。
髪を洗うためのしっかりとした洗面台の設置も、少しずつできるようになったんです☆
長時間立って髪を洗い流していたお客様の苦労を考え、洗面台で流す工夫をはじめました。
女性の化粧は当たり前になっていたため、必然的に仰向けで髪を流すようになったというわけです。
これが、今のサイドシャンプーです
のちに、サイドシャンプーからバックシャンプーという技法も生まれました☆
そして現在までに至っています。
理容と美容で壁があった
規則をそれぞれ持つことで、理容と美容には壁ができてしまいました。
理容は理容師のみを集めて技術講習会を開き、美容は美容師のみを集めて、技術講習会を開くようになったんです。
つまり、お互いの業界のみで技術を磨くようになったというわけです。
互いの文化を交流することなく長い月日を重ねていくうち、技術にも違いがうまれてしまいました。
そのひとつが、シャンプーの仕方というわけです
理容は前かがみでのシャンプーが主流になり、美容は仰向けのシャンプーが主流になったんです。
こうして、理容と美容でシャンプーの仕方が全く異なるようになりました。
理容室でも仰向けシャンプーは可能になった
現在、美容院で男性がカットすることは当たり前になりました。
理容室でも、女性のカットは認められています。
このように、次第に理容と美容の垣根がなくなりつつあるんです☆
理容室では、サイドシャンプーやバックシャンプーを行う店が増えました。
お客様のニーズに合わせて、技術も多様化してきたというわけです☆
若いオーナーのお店であれば、洗い方を選ぶことが可能です。
あなたの好きな洗い方で、シャンプーをしてもらえるようになったんです。
ただし、美容院では前かがみシャンプーはできません。
サイドシャンプーやバックシャンプーであれば、男性・女性関係なく頭を洗うことができます。
つまり、前かがみシャンプーを美容師がわざわざ覚える必要はないんです
なので、美容院での前流しシャンプーはあきらめましょう。
〈まとめ〉理美容の垣根は徐々になくなりつつある!
ひと昔前までは、「理容室=男性」「美容院=女性」というように、髪を切る場所が区別されていました。
男性はお腹を見せる行為が望ましくないため、前かがみ。
女性は化粧が落ちないようにするため、仰向け。
このように、シャンプーの仕方が違ったというわけです!
そのなごりが、「理容=前かがみシャンプー」「美容=仰向けシャンプー」という概念を生みました。
新しい理容室では、前かがみも仰向けシャンプーも両方できるところが増えています。
あなたの望むシャンプーの仕方があるのであれば、理容師さんに相談してみてはいかがでしょうか☆
きっと対応してくれるお店は多いと思います
というわけで、今回は「理容室、美容院 シャンプーの仕方の違い」について解説しました。
みなさんの悩みや疑問が、少しでも解消されたら幸いです。