\週刊SPA!に載りました/
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- 独立するための準備をしたい
- お店のオーナーに取れと言われている
- 管理美容師・管理理容師の意味がよくわからない
- 資格をとるための条件は?
- この資格ってかならず必要?
- 資格を持っている人の意見を聞いてみたい
お店で働き始めると、管理美容師・管理理容師という聞きなれない言葉を耳にするようになります。
理美容師になりたてだと、管理美容師・管理理容師という資格が実際どんなものなのか、イマイチ理解できないはずです。
「やっと理美容師になったのに、まだ資格を取らなきゃいけないの?」と思っているのではないでしょうか
そんな新人理美容師のために、今回は「管理美容師・管理理容師ってなに?」をテーマに解説します。
この記事を読めば、管理者資格がどんなもので、何に役立つのかを知ることができます☆
将来、独立する際の参考になるので覚えておきましょう
結論から先に言うと、管理美容師・管理理容師という資格は、2人以上が同じ店で働く場合に必要な資格になります。
つまり、誰かを雇う際には、持っておかなければいけない資格というわけです。
管理美容師・管理理容師とは
管理美容師・管理理容師とは、お店の衛生面を管理する資格がある人のことを指します。
お店を清潔に保つため、常時チェックする役割だと思ってください
お客様に触れる機会が多い理美容師は、疾病(しっぺい)の予防を心がける必要があります。
病気や疾患のこと
お客様に使う道具、トイレ、床、椅子など、あらゆるところを清潔にしておかなければいけません。
その管理者としてお店に必要なのが、管理美容師・管理理容師というわけです。
近年、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、感染症対策がより重要になりました。
お店を安全な空間として提供することが、理美容師には求められています。
資格を取得するための条件
管理美容師・管理理容師の資格を取得するためには、条件があります。
- 免許を取得した後、3年以上お店で働く
- 雇用主から証明書を作成してもらう
- 受講料を払う
- 講習を受ける
1. 免許を取得した後、3年以上お店で働く
美容師・理容師それぞれ国家試験に合格した後、免許証が発行されます。
理美容師免許証の登録日から3年以上お店で働くことで、管理者講習を受講する資格が与えられます。
ちなみに、免許証の登録日以前に働いていた期間は、カウントされないので注意しましょう。
通信課程で働きながら免許を取得した人が、間違えやすいところです
複数の店舗で働いた場合は、合算で3年以上経過していればOKです。
2. 雇用主から証明書を作成してもらう
お店で3年以上働いた証明として、雇用主から書面を作成してもらう必要があります。
書面の発行は、こちらのページの最下部からダウンロードできます。
この証明書がないと、管理者講習の申し込みができません
複数店舗で働き、合算で3年以上が経過した場合は、それぞれの雇い主から書面を作成してもらう必要があります。
とっても面倒なので、できることなら1店舗で3年経過したいところです
3. 受講料を払う
管理美容師・管理理容師になるためには、講習を受講する必要があります。
その受講費として、20,000円を支払わなければいけません。(2024年現在)
無料ではないので、ちょっと痛いところです
ちなみに、資格を取ってしまえば更新料などは一切ありません
応募期間や支払いのタイミングなどの詳細については、理容師美容師試験研修センターをご覧ください。
4. 講習を受ける
管理者講習に申し込みしたのち、指定された日時と場所で講習を受ける必要があります。
① 公衆衛生(4時間)
② 理(美)容所の衛生管理(14時間) 計18時間
私が受けた時は、1日6時間講習で3日間ありました。
どれもお店の定休日にあたっていたので、仕事に支障はなかったです!
受講を終了したら、後日修了証書の交付があり、それで完了となります☆
取得するかしないかはあなた次第
実は、管理美容師・管理理容師の資格は、必ず取得しなければいけないものではありません。
管理美容師・管理理容師の資格が必要なのは、2人以上が常にお店で働く場合のみだからです。
つまり、将来あなたが一人でお店をやっていくつもりであれば、無理に取得する必要はないんです。
スタッフを雇おうと考えているのであれば、必ず必要な資格になります
私の場合は、勤めていたお店のオーナーが、すべての従業員に管理者講習を受けさせていました。
「将来どうなろうと、あって損はないんだから!」という考えだったのでしょう
巣立って行ったすべての方が、資格を取っていきました。
私も、今となってはありがたかったなと思っています。
管理美容師・管理理容師が廃止になる?
以前、行政刷新会議「事業仕分け」で、管理美容師・管理理容師の必要性について議論が行われました。
- 重要な資格なら、なぜ2人以上からなのか
- 養成施設での保険衛生授業は100時間越
管理理美容師講習では18時間にすぎない - 受講者の大半が受かってしまう
- 業務委託する必要性はあるのか etc
議論の末、事業仕分けの面では廃止と結論付けられたんです。
「あれ?じゃあ無くなったの?」と思うはずです。
この決定が下ったのは2010年のことですが、2023年現在廃止には至っていません。
なぜなら、管理美容師・管理理容師の規定は法律で定められているからです。
つまり、法改正しなければいけないんです
法律を改正するだけの動きまでは、今のところありません。
むしろ、このまま話はなかったことになる可能性もありえます。
それだけ、法改正は大変なんです。
今後どうなるかは不明ですが、現時点では管理美容師・管理理容師という資格は存在します。
「なくなるのを待つより、とりあえず取っておく!」という考えが無難だと思います
〈まとめ〉資格は取っておいて損はない
管理美容師・管理理容師とは、お店の衛生面を管理する人のことを指します。
お客様に使う道具、トイレ、床、椅子など、あらゆるところを清潔にしておくための、管理資格です。
お客様に触れる機会が多い理美容師は、疾病(しっぺい)の予防を心がける必要があります。
お店を安全な場所として提供するためには、必要な資格というわけです!
資格を取得するための条件は、下記になります↓
- 免許を取得した後、3年以上お店で働く
- 雇用主から証明書を作成してもらう
- 受講料を払う
- 講習を受ける
これから管理資格の取得を考えている人は、覚えておきましょう!
将来独立して2人以上の従業員でお店を経営していく場合、管理美容師・管理理容師の資格が必ず必要になります。
「自分一人でお店をやるつもり!」という方は、無理に資格を取る必要はありません。
理想とする未来に合わせて、取得するか検討してみてはいかがでしょうか☆
というわけで、今回は「管理美容師・管理理容師ってなに?」をテーマに解説しました。
駆け出し理美容師さんの、参考になれば幸いです