- 好きな人と手をつなげない・・・
- 紙が濡れてシワシワになる
- 仕事に支障がある
- 緊張するとビシャビシャになる
手汗がひどいと、いろいろな場面で苦労します。
私はお客様の顔に触れる機会が多いので、手汗は死活問題になります・・・。

フェイシャルトリートメントをやるので、手汗が気になる気持ちはわかります
「何とかして手汗を抑えたい!」
「サラサラな手になりたい!」
そんな想いを抱えているあなたへ、今回は「手汗の原因と対策方法」を解説します。
手汗にも原因はあるので、それぞれ適切な対策をしましょう。

原因を理解すれば、症状も抑えられます
手汗をかく原因は、自律神経の乱れ
「手汗をかくのは、人より汗腺が多いからだ!」と思いがちですが、それは違います。

汗腺はみな同じくらいで、特別異常をきたしているわけでもないんです
手汗を沢山かいてしまう主な原因は、自律神経の働きが関係しています。

自律神経ってなに?

心身を正常に保つための神経だと思ってください!
自律神経とは、心身の働きをコントールする神経のことで、呼吸や内臓の働きなどを調整してくれています。

緊張すると呼吸が早くなったり、お腹が痛くなったりするのも自律神経の働きが原因で起こるんです
手汗で悩んでいる方は、緊張すると一段と手汗がひどくなるはずです。
それも、自律神経が過剰に反応している証拠というわけです。
自律神経には、体を動かしているときに活動する交感神経と、休息時に活動する副交感神経の2種類あります。
日中活発に活動している交感神経は、人間の体温を調整するため汗の発汗をコントロールする役割をするんです。
手汗がひどい方は、交感神経が何らかの原因で「手のひらだけより活発に活動してしまっている状態」になるというわけです!

だから、手だけ汗をかくんです
全身の汗がすごいという場合は、また違った原因があります。
手だけ異様に汗をかいてしまう場合は、交感神経の働きが大きな原因だというわけです。
手汗を止める方法と対策

手汗は「手に分布する交感神経の活発な活動が原因」ということを理解できました。
ということは、交感神経さえ落ち着かせてしまえば手汗は軽減できるというわけです。

これが一番の解決法になります
「活発に働く交感神経を、どのように落ち着かせればいいのか?」今すぐ取り組める対策を解説します!
睡眠不足の改善
睡眠不足の方は、日常の大半で交感神経が働いている状態になります。
副交感神経に切り替わるタイミングが少ないため、自律神経のバランスが乱れます。

結果的に、交感神経が常に優位に働くようになってしまうんです・・・
手汗をかきやすい方は、もともと交感神経が活発に働くため、症状の改善が難しくなります。
できるだけ睡眠をとり、副交感神経を長く働かせることが大切というわけです。
朝起きても体がだるい方は、睡眠の質が悪い証拠です。

睡眠の質を改善すれば、手汗を軽減できる可能性は大いにあります
体をしっかり休ませる対策を、下記で覚えましょう。
仕事で睡眠時間を取れない方は「良質な睡眠」をとるように心がければOKです。

すぐ眠れるように、体をリラックスさせましょう
ストレスの解消
ストレスは交感神経を刺激するため、手汗の原因になります。
緊張すると心拍数が上がり、息遣いも荒くなります。

汗がどっと出やすくなるんです
交感神経が活発に働いているために起こる現象で、ストレスがある方も同じ症状が現れます。
過度のストレスを受け続けると、自律神経失調症にもなりかねません。

ホルモンバランスが崩れることで、手汗のほかにも体に様々な症状が現れてしまうことになります
そうならないためにも、ストレスの解消が重要になります!
体を動かしてリフレッシュしたり、趣味で気分転換したりと、あなたなりのストレス解消法を見つけて行動しましょう。
趣味がない方は、アロマを使うこともストレス解消に効果的です。
肥満改善 食生活の見直し
手汗に限らず、肥満体型の方は汗をかきやすくなります。
多汗症の症状が現れやすいので、体質の改善が必要になります。
肥満でなくても、辛い物、ショウガ、肉類、脂質の多い乳製品は汗腺を刺激しやすいため、控える必要があります。

アルコール、カフェインの入った飲料、たばこなども交感神経を刺激するため、意識して制限するべきです!
「イソフラボン」が多く含まれている豆類(豆腐、納豆、豆乳、大豆etc)は、発汗を抑えてくれる働きがあります。

バランスの良い食事を摂ろうと思ったら、「和食」が一番です
「和食」の良さは「髪に栄養を行き渡らせたいならバランス重視の食事が大事!和食がベストの理由」で解説しているので、覧ください☆
湿る程度なら、塩化アルミニウムローションが有効
したたるほどの手汗ではなく、湿るような手汗をかく方は、塩化アルミニウムローション(溶液)を使用すれば症状を改善できます。

一過性の効果ですが、とても有効な方法です
塩化アルミニウムは、制汗剤に使用されている成分です。
汗腺を閉塞させて、汗を抑える働きがあります。

手に浸透しやすくしたものが、塩化アルミニウムのローションというわけです☆
使い方も簡単です↓
1. 就寝前に手のひらに塗り、そのまま洗い流さず就寝

その間に、汗腺の中へ浸透して閉塞してくれます
2. 翌日の朝に手を洗い流す
たったこれだけでOK!
もちろん、いつもと変わらない生活を送れます♪
クリームやスプレーなどの種類もありますが、手に浸透しやすいことを考えるとローションがおすすめです。
先ほども言った通り、効果は一過性なので完治するということはありません。

あくまでも、手汗を止める方法です
それでも効果は確実にあるので、「いち早く手汗を止めたい!」という方にはおすすめします☆
ちなみに、市販されている制汗剤(塩化アルミニウム入り)もあります。
しかし、手汗の場合塩化アルミニウムの濃度は20%以上が望ましいとされているため、できることなら皮膚科へ受診し処方してもらうのがベストです。
短期間の改善ならボトックス注射
「汗を多くかいてしまう時期だけでも、手汗を止めたい」という方は、ボトックス注射をおすすめします。
手のひらにある交感神経の働きをブロックする成分を注射することで、発汗を抑えることができます。

効果は治療内容によって異なりますが、大体4~6か月程度持続します
手術とは違い、10分程度で終わって傷跡も残りません。
当日からシャワーや入浴もOKなので、気軽に取り組める手汗対策と言っても過言ではありません。
ただし、注射を指すので多少の痛みはあって、値段も安くはありません。

保険は適用されないため、安くても4万円以上はすると思ってください
ボトックス注射が気になる方は、近くの皮膚科やクリニックへ相談してみましょう。
まとめ
手汗の完全な治療は、現在の医療ではまだ確立していません。
手..汗を改善するためには、あなたの生活習慣を見直すことが先決です。
今回紹介した改善項目を、無理のない程度に行いましょう。

それだけでも、手汗を抑える期待は十分に持てます☆
手のひらに分布している交感神経だけ過剰に働いてしまう原因は、未だ解明されていません。