夢に向かって理美容師の資格を取り、いざ理美容師デビュー!!
そんな華やかな未来絵図を描いていたさなか、一つのアクシデントがその夢を断ち切ることになるかもしれません。
その原因の一つが「手荒れ」です。
実際、私の周りでもひどい手荒れによって辞めていく人を何人も目の当たりにしました・・・。

同期が辞めていくのはかなりショックでしたよぉ
どうしてもアシスタントの頃は水仕事がメインになりますよね?
そんな時代に手荒れは一番の天敵となるのです。
もし今、あなたが手荒れで悩んでいるのならこの記事を読んで手荒れ対策と予防をしてみてください!
まだあきらめるのは早いですよ!必ず改善策はありますからね☆
理美容師としての明るい未来を切り開くため少しでも参考になれば幸いです♪
それでは早速ですが、「手荒れの対策と予防」についてご覧ください♪
手荒れの原因
理美容師の仕事上どうしても避けられない手荒れの原因がいくつかあります。
その原因をまずは知っておきましょう!
水仕事
理美容師の手荒れの原因第1位はなんといっても水仕事の多さでしょう。
若い子が特に手荒れに悩むのは、アシスタントとして初めて仕事に就けるのが洗髪(シャンプー)だからですよね。
忙しければ一日中お客様の髪を流し続けなければいけませんし。
お湯は水よりも油分を洗い流すため、過度に水仕事をしてしまうと手に必要な油分を失ってしまうのです。

シャンプーが油分を取り除くというのもありますが・・・
これにより、今まで手荒れをしたことがない人でもあっという間に手がガサガサになってしまうというわけです。
ちなみにですが、肌が丈夫な方でも乾燥しやすい冬時期になると一気に手荒れがひどくなる傾向があります。
そう考えると空気の乾燥も気を付けなければいけないのかもしれませんね。
カラーやパーマ剤
髪の毛の色や形を変えられるほど強い薬剤なので、手につけば肌荒れの原因になるのは明確です。
一度や二度ならまだしも、理美容師というのはほぼ毎日カラー剤やパーマ液を使用しますよね。
これが刺激となり手荒れを引き起こしてしまうのです。

傷口に入るとすっごい痛いし・・・
刺激のあるカラー剤やパーマ液とシャンプーのセットが手荒れをより一層加速させてしまうのが現状です。
睡眠不足とストレス
理美容師はなんといっても技術を身に付けなければ仕事になりません。
そのため夜遅くまで練習したり、休みの日でも講習会に参加したりと体を休める暇がなくなってしまいがちです。
「若いから大丈夫!」と思っていても、実際体は睡眠不足やストレスを敏感に感じているんですよ!
では、なぜ睡眠不足とストレスが手荒れに結び付くのか説明しますね。
人は通常、睡眠時に傷んだ皮膚の修復を行っています。
睡眠不足になると肌の修復に必要な時間が削られることになるのです。
結果、肌のターンオーバーが正常に行われなくなるためガサつきが生まれるというわけですよ。
またストレスは自律神経の乱れを生じてしまうため、回復する働きそのものが不調になってしまいます。
回復能力が低下すればもちろん肌はガサガサのままだということですね。
手荒れには直接関係していませんが、肌の回復の観点からみるととても重要な要素だということですよ☆
食生活の乱れ
理美容師の毎日は忙しく、規則正しい食事をとること自体難しくなります。
食事は時間をかけずにさっと食べられるものに偏ったり、夜遅く帰ってきてから食事をしたりと食生活が乱れがちですよね。
食生活が乱れると、スキンケアに重要な栄養素であるタンパク質やビタミンの欠如がおこります。
これが肌荒れを引き起こしてしまう原因となるのです。
食べ物から摂取する栄養というのは心身を健康に保つためには必要不可欠なものなので、重要視しなければいけない項目ですよ☆
手荒れ対策と予防法を紹介!
手荒れとなる原因を知ったところで、今度は適切な対策と予防法を見ていきましょう♪

おすすめの手荒れ対策も紹介しますので参考にしてみてくださいね☆
手袋をつけてシャンプー
これは理美容室ごとにつけてもいいのか違いがあると思いますが、手荒れ対策としては最も効果があると個人的に思います☆
やはり手荒れの一番の原因は水仕事ですので、手袋をつけるとつけないとでは大きな差が生まれますね!
しかし、手袋をつけてシャンプーするのには大きなデメリットもあることをご承知ください。
まず一つ、お湯の温度を感じづらいため温度調節が難しくなります。

お店が一定の温度に設定していれば問題ありませんが☆
お客様にやけどを負わせてはいけないので細心の注意が必要になりますよ。
もう一つはゴム製の手袋のため髪が引っかかりやすいということです。
髪を引っぱるためお客様にストレスを与えかねませんよ。
最後に、お客様が手袋で洗われること自体不快に思うということです。
手袋と手では明らかに当たり心地が違います。
気持ちよくシャンプーしてもらいたいお客様にとっては手袋はしないでほしいというのが本音だということを理解しておきましょう!

手袋がきっかけで失客されてはもったいないですよ・・・
手荒れ対策も重要ですがお客様を不快にさせないことが一番大切なので気遣いだけは大切にしましょうね☆
イチ おすすめの使い方
私がおすすめする手袋の使い方は、カラーやパーマをはじめに流す作業のところだけ付けるという使い方ですね☆
薬液を流す時だけつけ、その後は外してシャンプーします。
お客様もそのくらいの使用ならストレスを感じることもないでしょうし、何より薬液から手を守ることが出来ます!

手袋をつける際は「薬液を流すところまでは手袋を使用させてください」と一言かけてから流し始めましょうね!
そうすることでお客様も「あ、手荒れ防止のためなのかな。じゃあ仕方ないよね♪」と気持ちを察してくれるはずですよ☆
お客様の気持ちを考えたら常に手袋をしてシャンプーされるのは嫌かと思います。(個人的に・・・)
なので、せめてでもカラー剤やパーマ液を流す時くらいはつけるようにしてみましょうね♪
テープ(保護フィルム)おすすめ!
先ほども言いましたが、手荒れ対策に一番効果的なのは水仕事から手を守ることです。
手袋はその点に関してはかなり効果的だと思いますが、常につけてシャンプーするわけにはいきません。

本当はつけて流したいのが山々でしょうが
そこで私が一番おすすめするのが水洗いから手を守る「保護フィルム」です!
絆創膏を貼るとお客様に触れた時気づかれますよね!?
保護フィルムは薄い膜のテープのため、指に巻いてシャンプーしてもお客様に気づかれることはありませんよ♪
温度も感じられますし素手で洗ってもらうのと何ら感覚も変わりません!

今も私は使用していますし、効果は実証済みですよ♪
水仕事に強い素材のため取れにくいばかりでなく、きちんと水から手を守ってくれます。
好きな大きさにカットして使えますし、はがれたらすぐ新しいのに張り替えられるのでとっても便利ですよ☆
お客様の顔まわりや首周りに傷やできものがあった場合、このテープを貼ってシャンプーすれば染みることもありません☆
用途はたくさんあるためぜひ使ってみてほしい商品ですね!
ハンドクリーム
手荒れ対策としてハンドクリームをつけることも有効です。
一日の終わりに使用し、乾燥から手を守ってあげましょう☆

ハンドクリームを塗ったあと、布製の手袋をして就寝すればより効果的ですよ!
しかし、このハンドクリームも成分をよく見て使用するべきですね。
手荒れ用のハンドクリームには硬くなった肌や皮膚を柔らかくするため、尿素が配合されているものがあります。
手荒れがひどい方やアトピー肌の方はこの尿素が刺激となり痛みを感じてしまうかもしれません。

先輩がよく尿素の刺激に悩まされていたのを思い出すなぁ・・・
そんな時は、セラミド配合のハンドクリームを使用しましょう☆
尿素配合と同等かそれ以上の保湿効果がありますよ♪
少し値段が張りますが手を守るためと思って使用を考えてみましょう!

ちなみにどちらもドラックストアで購入できます♪
「リ・ビッテ(re vitte)の成分とは?手荒れ予防で使用すべき!」で商品紹介していますのでご覧ください♪
睡眠不足とストレスの解消
「睡眠不足の解消って言われても、夜遅くまで練習するからできないよ!」と思いますよね、わかります!
早く一人前になるための練習をしているのにやめろとは言えません・・・。
ではどうすればいいのか?
それは良質な睡眠をとるよう心がけるということです。
短い時間でも質の良い睡眠が取れれば成長ホルモンが分泌され、肌の修復が行えるのです☆
そもそも良質な睡眠とは深い眠り(ノンレム睡眠)に入れるかどうかということなので、長く眠ったからといってもそれは良質な睡眠とは言えません。
入眠してから3時間の間に深い眠りに入ることが出来ればそれは良質な睡眠となり、脳も体もゆっくり休んだと感じられるはずですよ☆


いかに深い眠りに入れるかが重要というわけです!
効果的なお風呂の入り方を「ベストな入浴時間とアロマテラピーの相乗効果☆健康的な体づくり!」で紹介していますのでご覧ください☆
※アルコールやカフェイン、ブルーライトなどは浅い眠りに繋がるため、夜時間のないときは控えるようにしましょう。
ストレスの解消にはやはり趣味を持つことが一番です!
あなたが楽しいと思えることを見つけ、それに時間を費やしてみましょう☆
自然と気持ちも軽くなりストレスを解消することが出来るはずですよ♪
「エッセンシャルオイル(精油)効用を生かす使い方5選!今すぐ実践!」を参考にストレス解消を目指してみましょう!
食生活の改善
簡単に食事を済ませるにはファストフードが一番でしょうが、それでは栄養に偏りが生まれてしまいます。
タンパク質やビタミンを効率よく摂取するためにはやはりバランスのいい食事が重要になりますよ。
ベストな食事はやっぱり「和食」ですね☆


色々な食材をうまく取り入れることが出来るので栄養バランスが最高なんですよ♪
時間がないからと脂っこいものばかり口にするのではなく、栄養のことも考え少しでも和食を取り入れるよう心がけましょう☆
手荒れで辞めなくてもいい時代へ
私が修行の身であったころに比べると、高品質な手荒れ対策商品や薬が販売されています。
それに、お店によってはシャンプー時に手袋をはめて施術することもできますし肌荒れ対策をきちんと考えてくれるお店も増えました!
できる限り理美容師を長く続けてほしいという業界の動きなのかもしれませんが、とても恵まれてきていると個人的には思います☆
元々アトピー肌の方や乾燥肌の方はどうしても手荒れがひどくなるかもしれません・・・。
それでも皮膚科できちんと薬を処方してもらいながらケアすれば、きつい冬時期もきっと乗り越えられると思います!


オーナーとも話し合って最善の対策を探しましょうね☆
手荒れで理美容師の道をあきらめるような時代ではなくなりつつあります。
ケアの仕方をしっかり理解し、これからも仕事に励んでほしいと心から願います☆
まとめ
今回は「理美容師の手荒れとその対策予防 」について紹介しました。
職業柄少なからず手荒れというものは起こり得ることではあります。
それでもきちんとした対策と知識を持って取り組めば最小限に抑えることが出来るはずですよ☆
もしあなたが「これが手荒れの原因かも!」と思うことがありましたら是非改善対策に取り組んでいただきたいと思います♪