耳掃除の目的は、外耳道にたまった耳垢をとり除いて清潔に保つことです。
実際、「気持ちいいから」や「かゆいから」などといった理由でやられている方が多いのではないでしょうか!

私も気持ちいいのでやっています
このように、耳掃除の目的は人それぞれ違うのが現状です。
今回は、そんなみなさんに「正しい耳掃除の仕方」を学んでいただきたいと思います。
この記事を読んで、より健康的な耳環境を作って頂けたら幸いです♪
今まで間違った仕方で、いつのまにか耳を傷つけていた方も一読してください。
耳掃除はするべき?しないべき?
耳掃除は、耳垢を取り除くことで外耳道を清潔に保つために行うものです。
そのため、耳掃除は定期的にするべきです。
しかし、一方では「耳掃除はしなくてもいい」という話もよく聞きます。
実際のところ何が正しいのか?

まずは、そこから簡単に解説します
耳掃除をしなくてもいい人は、確かにいる
たしかに「耳掃除はしなくてもいい」という説は一理あります。
しかし、それには条件があるんです!
一つ目の条件は、「カサカサ耳の人」の場合です。
乾燥している耳垢は、おしゃべりしたり食事をする際のあごの振動で、はがれ落ちます。
そして、自然と外へ排出されるんです。

無理に耳かき棒などで取り出さなくても、自然ととれるんです!
このように、カサカサ耳の人は耳掃除をしなくてもいい場合があります。
もう一つの条件は、「外耳道が広い人」の場合です。
外耳道が広い人は耳垢が外に出やすいため、中に溜まる心配がありません。

耳掃除をしなくても、比較的きれいな状態を保つことができるんです!
このように、外耳道が広い場合も、耳掃除をしなくてもいい場合があります。
まったく耳掃除をしなくてもいい人は、上記の条件を2つとも満たしている人というわけです!
アメ耳の方、外耳道の狭い方、その他の方たちは、定期的に耳掃除をしなければいけないということになります。
「耳掃除はしなくていい」という話が広まった理由
「耳掃除はしなくても大丈夫!」という噂が広がった理由には、日本人の耳垢事情が深く関係しています。
というのも、日本人の耳垢は約7割の人がカサカサ耳だと言われているからです。

大多数が「耳掃除をしなくてもいい」という条件に当てはまっていると勘違いした結果、そのような噂が広まったんです!
本来であれば、「外耳道が広い」という条件も含めなければいけません。
そこが抜けて「カサカサ耳の人は、みんな耳掃除をしなくても大丈夫!」となったというわけです。

ちなみに、外国の方はアメ耳が多いらしいです
耳掃除をしなかった場合どうなるかは、下記で詳しく解説しています。
耳掃除の仕方
耳垢は、基本的に外耳道の入り口付近にのみ溜まります。
1㎝程度奥までをきれいにすれば、それだけで十分きれいになるんです。

これを踏まえたうえで、耳垢の種類に分けて「正しい耳掃除の仕方」を解説します☆
カサカサ耳の場合
耳掃除の道具は、できることなら綿棒をおすすめします☆
耳垢は軽くこする程度で取れてしまうため、ガリガリする必要はないからです。
カサカサ耳の方は、耳かき棒で耳掃除することが多いはずです。
耳かき棒の場合、子供の耳掃除は予期せぬ動きに注意して行わなければいけません。

安全面を考えても、綿棒のほうがいいんです♪
また、寝そべって耳かきをする光景をよく見かけますが、これもあまりおすすめしません。
寝て耳掃除をすると、耳の奥へカスが落ちてしまうからです。
外耳道の奥にある鼓膜付近にたまってしまうと、なかなか取れません。

次第に大きな塊となって、音が聞こえにくくなる可能性があるんです
奥に詰まった耳垢は、耳鼻科へ行って取ってもらう必要があります。
できることなら、起きた状態で耳掃除をするよう心がけましょう。
アメ耳の場合
アメ耳の場合も、道具は綿棒を使用しましょう!
アメ耳は、カサカサ耳とは違い粘着力があります。
拭きとるように取り除く必要があるため、綿棒がいいというわけです。

綿棒を使って優しく拭きとることで、耳の中をきれいにすることができます☆
奥の方まで綿棒を入れると、詰まってしまい耳垢栓塞(じこうせんそく)という病気を引き起こす恐れがあります。
難聴、耳鳴り、耳の閉塞感といった症状に見舞われるため注意しましょう。

耳掃除は入り口付近のみにし、奥の方へ耳垢を押し込まないことが大切です☆
こどもは、外耳道がまだ狭い状態です。
耳掃除のやりすぎや大きな綿棒を使ってしまうと、耳垢栓塞になりやすくなります。
頻繁に耳掃除をすることはやめて、小さい綿棒で定期的に掃除しましょう。
耳掃除の頻度について
毎日、お風呂上りに耳掃除している方は多いはずです。

濡れた耳がすっきりして、気持ちいいのはよくわかります!
ただ、毎日耳掃除をすると、外耳道を傷つけたり耳垢を奥に押し込んでしまう恐れがあります。
そのため、頻繁にやらないほうが実はいいんです。
耳掃除は、基本的に2週間に一度、思い出した時にやる程度で十分きれいになります。

要は、ひと月に2回程度やればいいんです!
毎日耳掃除していた方にとっては、「月2回程度に控えましょう」と言われても難しいところがあります。

気持ちよさを重視しているのは、私も同感できるからです
それでも、少しずつ回数を減らしていく努力はしましょう☆
毎日耳掃除をしていた私でも、慣れたらそこまで気にならなくなりました!
毎日のルーティンを変えるのは大変ですが、これが正しい耳掃除だと認識しましょう。
耳がムズムズする原因は、もしかしたら耳毛があるからかもしれません。
きれいに処理することで、かゆみが収まる可能性はあります☆
耳毛を処理したことがない方は、下記を参考にきれいにしてみましょう!
気になる人は、イヤースコープで汚れを確認
耳の中は、すぐに汚れるものではありません。
なので、頻繁に耳掃除はしなくてもいいんです。
とはいっても、気になる人はやっぱり気になるはずです・・・。
そんなときは、「イヤースコープ」を使って、あなたの目で実際に確認してください!

スマホの画面を使えば、自宅で簡単に確認することができます
ほんとうに耳がきれいなのか確認できれば、あなたもきっと納得できるはずです☆
Manwe イヤースコープ 耳かきカメラ
- IOS&Android連携可能
- 日本語の説明書付き
- 耳の中をクリアに確認できる
耳掃除の注意点
正しい耳掃除は、外耳道の入り口から約1㎝程度奥までを掃除することです。

耳掃除をする際は、もう少し注意する点があるので、正しいやり方を解説します!
強くこすらない
かゆいからといって、強くこすってはいけません。
外耳道の皮膚はとても薄いため、強くこするとすぐに傷ついてしまうからです。
傷ついた外耳道は、感染症にかかりやすくなり、最悪外耳道炎を起こしてしまう恐れがあります。

赤み、いたみ、かゆみの症状が現れるので注意しましょう!
さらに症状が悪化してしまうと、耳鼻科で処方してもらう点耳薬で治療しなくてはいけなくなります。
気持ちよくても、奥まではやらない
耳掃除が気持ちいいと感じるのは、耳の穴に迷走神経という快感を生じさせる神経が走っているためです。

奥のほうを掃除すると気持ちいいのは、その為なんです
だからと言って、外耳道の奥まで掃除はしないでください。
無理に突っ込んでしまうと、奥に耳垢が詰まり、皮膚も傷つきます。
外耳道の奥には鼓膜があるので、思いがけず誰かとぶつかったりすると、鼓膜を傷つける可能性もあります。

実際、知人の娘さんが耳掃除中の事故で鼓膜を破いてしまったことがあるんです
耳掃除は、危険と隣り合わせということを理解していただき、正しいやり方で行いましょう☆
耳鼻科は、耳掃除だけでも受診できる
耳掃除を自分でできない方や、子供の耳掃除に不安がある場合は、耳鼻科できれいに取り除いてもらいましょう。

耳鼻科は、耳掃除だけでの受診することができます☆
料金は、大体1,000円~2,000円です。
子供の場合は、医療費の援助があるはずなので、もっと安くなります☆
定期的に通う場合は、2か月に一度を目安に受診してください。

確実にきれいにできますし、傷つける心配もありません
理容室でも、顔そりのついでに耳掃除もしてもらえる可能性があります。
鼻毛や眉毛カットも一緒にしてもらえるので、顔全体がきれいになります☆
お顔そりのみでもOKなので、利用してみましょう!
まとめ
耳垢は、ゴミやほこりを吸着して侵入を防ぐ役割のほか、虫の侵入も防いでくれます。

抗菌作用もあるため、感染症予防にもなります☆
一概に、耳垢はいらないとは言い切れないんです。
>>耳毛ってどうして生えてくるの!? 男性の素朴な疑問に理美容師が回答
だからといって、そのまま放置するのもいけません。

これからは、適度の耳掃除で耳の状態を良好に保つよう心がけましょう☆
代謝のいい子供は、カサカサ耳でも溜まりやすくなります。
代謝の悪いお年寄りもまた、耳垢は溜まります。
お子様やお年寄りの場合は、定期的に耳掃除をしましょう☆