- 耳掃除はしないとダメ?
- 耳掃除すると激痛が走る
- 耳垢は自然に出るって本当?
- 子供の耳掃除はちょっとこわい
- ついつい忘れちゃう
- 面倒だからしたくない
耳掃除が気持ちよくて毎日する人と、できるだけやらない人の2パターンあります。

やらないという方の大半は、「痛い」や「怖い」という理由からです
私は、仕事でお客様の耳掃除を毎日していますが、耳垢がたまっている人は結構います。
耳掃除を苦手にしている人も、確かにいるんです。
「耳掃除はきらいだけど、やらないとやっぱりだめなのかな?」と思っている方へ。
今回は「耳掃除をしないとどうなる?」について解説します。
この記事を読めば、あなたが耳掃除をしなければいけないのかどうか、はっきりわかります。

ぜひ、今後の参考にしてください☆
というわけで、結論から先にお伝えします。
耳掃除をしなくても、問題のない人はいます。
ただし、耳の形や耳垢の種類によって変わってくるので、あなたがどれに該当するのか、確認する必要があります!
耳掃除をしなくても、耳垢は自然に排出される(条件あり)

耳掃除をしなくても、耳垢は自然と外へ押し出されて排出されます。
そもそも耳垢というのは、鼓膜や外耳道の古くなった皮膚がはがれ落ちたものです。
通常であれば、皮膚の入れ替わりや振動などによって、少しずつ外へ運ばれていくんです。

そして、そのまま耳の外へ出てしまうというわけです
耳掃除をしないからと言って、とくに支障がでるわけではありません。
ただし、自然に耳垢が排出されるのには条件があります。
それは、カサカサ耳で、かつ外耳道が広いということです。

外へ押し出しやすい環境の持ち主のみが、耳掃除をしなくてもいいというわけです!
つまり、すべての方が耳掃除をしなくてもいいというわけではありません。
耳垢が湿っている方や、カサカサ耳だけど外耳道がせまい方は、耳掃除をしなければいけないんです。
こういった方たちが耳掃除をしないと、トラブルを引き起こす可能性はじゅうぶんあります。
日本人の約7割は「カサカサ耳」だと言われています。
ちなみに、外国の方の約9割は「アメ耳」です。
耳掃除をしなくてもいい人の割合は、圧倒的に日本人のほうが多いんです☆
耳掃除をしないとどうなる?〈起こり得る症状〉

カサカサ耳だけど外耳道がせまい方や、アメ耳の方が耳掃除をしなかった場合、起こり得る症状について解説します。

ちなみに、耳垢が原因で中耳炎になったりすることはないので、その辺の心配はいりません
- 難聴
- 認知能力の低下
難聴

耳掃除を長期間しないと、耳の中に耳垢がたまります。

鼓膜周辺にたまってしまうと、音が聞こえづらくなることがあるんです
「ザーザー」「サー」「ガサガサ」などといった音が聞こえ、その他の音が小さく聞こえるようになります。
これは、耳垢が厚い壁となっているためであって、実際に聴力が落ちているわけではありません。
ですが、物音を聞きとりづらくなるため、難聴になったように感じるというわけです。

気持ちが不安定になるため、あまりいい状態とは言えません
認知能力の低下

物音が聞こえづらくなると、認知能力が低下する可能性があります。

実際に、アメリカの高齢者施設で行った認知調査でも報告されています
物音が聞こえないと、周りで起こっていることに関心がなくなるからです。
ボーっとする時間が増えるため、認知機能が衰えてしまうというわけです。
これは、高齢者に限ったことではありません。
若いうちから脳の働きが衰えてしまえば、若年性アルツハイマーになる危険因子になりうるということを覚えておきましょう。
耳垢がたまった場合の対処法

耳垢がたまった場合の、対処方法を解説します。

カサカサ耳とアメ耳に分けて解説するので、あなたの状態に合った方を参考にしてください!
カサカサ耳の対処方法
カサカサの耳垢がたまると、耳の中で大きな一つのかたまりとなって耳穴を塞ぎます。
外耳道の表面にもくっついている状態なので、耳かき棒を使ってもなかなか取れません。

綿棒を使ってしまうと、奥へ押し込むだけで余計取りづらくなります
カサカサの耳垢が詰まった場合は、先細のピンセットを使って、少しずつ引っぱり出してください。

外耳道の皮膚に沿ってピンセットを入れたら、張り付いている耳垢を慎重にはがします。
つまめる程度に少しはがれたところを、ゆっくり引っぱりましょう。
全体的にくっついているため、途中で切れることはよくあります。

うまくいけば、一発で取れちゃいます!
途中で切れたら、また再度引っぱり出せばOKです。
奥に押し込まないことが大切なので、とにかく慎重にやってください。
自分でできない場合は、家族の方などに頼みましょう。

どうしても取れそうにない場合は、耳鼻科へ行ってきれいに取ってもらってください
カサカサの耳垢が耳穴を塞いでしまったら、ピンセットを使うことが一番有効になります。
アメ耳の場合
粘着性のある湿った耳垢は、たまったとしても固まることはそうそうありません。

カサカサの耳垢のように、ピンセットを使って引っ張り出すことは難しいです
耳の穴を塞ぐほどアメ耳がたまった場合は、耳かき棒を使って少しずつかき出しましょう。


外耳道の皮膚に沿うように、優しく少しずつ取り除いてください
一度に取り出そうとすると、耳垢を奥に押し込んでしまう可能性があります。
アメ耳の場合は、分割して少しずつ取り出すことがポイントです。
綿棒を使ってしまうと、奥へ押し込んでしまうため、ある程度きれいに取り除き終わるまでは使わないでください。

最後の仕上げに、綿棒を使う感じです
綿棒を使う場合は、外耳道に沿って、ゆっくり回しながら絡めとります。
奥まで入れる必要はありません。
とにかく、耳穴が塞がっていなければOKという気持ちで行いましょう!
耳穴を塞ぐほど耳垢がたまった場合は、通常の耳掃除では奥に押し込んでしまう恐れがあります。

まずは耳穴を塞いでいる耳垢を取り除くことが、なにより大切なんです!
こどもの耳掃除は、無理にやらない

子供の耳は、外耳道がせまいためうまく耳掃除ができません。
また、耳掃除自体を嫌がるお子様もたくさんいます。
「こどもの耳掃除って、どうすればいいの?」と悩んでいる方も多いはずです。
こどもの場合は、無理に親御さんがする必要はありません。

無理に耳掃除をしてしまうと、いろいろとトラブルになることがあるからです
- 耳垢を奥に押し込んでしまう
- 耳の中を傷つけてしまう
- 耳掃除が嫌いになってしまう
- 突然動いて鼓膜を破いてしまう etc
どうしても耳掃除ができない場合は、そのままでもだいじょうぶです。

耳垢が原因で病気になることはないので
耳垢が気になる場合は、耳鼻科へ行ってきれいに取ってもらってください。
耳鼻科の先生であれば、マイクロスコープを使って適切に耳垢を取ってくれます。

短時間で、あっという間にきれいになります☆
「子供の耳掃除ができない」という場合は、定期的に耳鼻科を受診しましょう。
耳掃除は、定期的にしておいたほうがいい

カサカサ耳で外耳道が広い方は、耳掃除をする必要はありません。
それ以外の方は、定期的に耳掃除をしておきましょう。

そのままでは、耳垢が穴を塞いでしまう可能性があるからです
毎日する必要はなく、気づいたときにサッと掃除する感じでOKです☆
それだけで、十分きれいになります。
「耳掃除すると痛い・・・」という方も、浅くでいいので軽く耳垢を取りましょう。

詰まることを防げれば、日常生活に支障をきたすことはないので♪
耳穴を塞ぐほどの耳垢がたまる前に、定期的に耳掃除はしておきましょう☆
まとめ
耳垢は、カサカサ耳で外耳道が広い方なら、自然と排出されます。
そのため、無理に耳掃除をする必要はありません。

そのままでも、きれいな状態を保つことができます☆
- カサカサ耳だけど、耳穴が狭い
- 耳垢が湿っている(アメ耳)
上記に該当する方は、耳掃除をする必要があります。

そのまま放置し続けてしまうと、耳の穴を塞いでしまう恐れがあるからです
- 難聴
- 認知能力の低下
すべての方が、耳掃除をしなくてもいいわけではないので、あなたがどのタイプに該当するのかによって判断しましょう。
ちなみに、子供の場合は無理に耳掃除をする必要はありません。
- 耳垢を奥に押し込んでしまう
- 耳の中を傷つけてしまう
- 耳掃除が嫌いになってしまう
- 突然動いて鼓膜を破いてしまう etc
どうしても耳垢が気になる場合は、耳鼻科を受診して耳垢を取ってもらいましょう。

「子供の耳掃除がこわい」という場合は、お医者さんに任せてください☆
短時間で、きれいに耳垢を掃除してもらえます。
というわけで、今回は「耳掃除をしないとどうなる?」について解説しました。

耳掃除があまり好きではない方の、参考になれば幸いです